「昭和のデザインで今の機能性が欲しかった!」 レトロな花柄を復刻した象印の魔法瓶が話題に 復刻の経緯を聞いた
1カ月の販売予定本数がたった1日で出るほど好評とのこと。
「昭和のデザインで今の機能性の物がほしかったの!」――象印が販売しているレトロデザインの魔法瓶や水筒が、Twitterで注目を集めています。
話題になっているのは、象印が2020年11月にオープンした直販サイト「象印ダイレクト」限定で販売している「花柄」の商品。1960年代から一世を風靡(ふうび)した花柄のデザインを復刻した魔法瓶や水筒で、柄はレトロですが現代の機能を搭載したものになっています。
懐かしのデザインと今の機能を合体させたこれらの商品を、あるTwitterユーザーが「象印さん、話が分かる」と絶賛したところ、大きな話題に。実家やおばあちゃんの家にあったような懐かしいデザインに、Twitterでは「かわいい欲しい。母さんにあげたら喜びそう」「衝動買いしてしまった」などの声が寄せられレトロなデザインを再評価する意見が多く見られました。
この話題の製品を復刻したいきさつや売れ行きについて、象印に聞いてみました。
―― 花柄を復刻した経緯は?
象印 当社のWebサイトでPC用の花柄の壁紙などを公開していたところ、オンライン会議の背景などで使えるといった声が多く寄せられ、製品化できないか検討し復刻しました。
―― 昭和の柄を今のデザインに合わせるうえで工夫したところは?
象印 発色を再現することが難しかったですね。当時は大きい魔法瓶もありましたので、現在の小さなステンレスマグの表面積にマッチさせるのにデザインを何度も試行錯誤しました。
―― 売れ行きや評判は?
象印 SNSで話題となったこともあって1カ月の販売予定本数がたった1日で出るほど好評です。
―― 「復刻柄の寸胴型サーモマグがほしい」「藤の魔法瓶を復刻してほしい」などTwitterではさまざまな要望がありますが、今後も復刻製品を出す予定はありますか?
象印 今回のお客様の声を受け、社内で現在前向きに検討に入っています。
これら復刻柄の商品は「象印ダイレクト」で販売中。「ステンレスマグ」「ガラスマホービン」の2種あり、柄は花化粧、フローラ、ワインフラワーの3種です。また象印のWebコンテンツ「GARARY(ガラリー)」では、レトロな花柄をスマホ用壁紙やブックカバーなどにダウンロード可能です。
15時30分追記:一部表現を修正しました
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