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子どもをあやす「へんがお」が大人を救う 温かい家族の暮らしを描いた立体紙芝居に心がなごむ

子どもが見せる無邪気な笑顔がすてき。

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 変な顔を披露して子どもをあやしていた父親が、仕事で心が折れかけた日に、子どもの変顔で救われる様子を立体で表現した紙芝居「へんがお」がやさしさにあふれていてすてきです。

 投稿者は「ドラえもんの紙コップ動画」など、紙を使った工作を手がけるしんらしんげ(@shin___geki)さん(関連記事)。ノートの左右についた紙ハンドルを動かすと、キャラクターの目がきょろきょろと動いたり、扉がガラガラと開いたり、臨場感にあふれた仕組みとなっています。

 主人公の男性を会社に見送るためにかけよると、転んで泣いてしまった男の子。主人公は息子を笑顔にするために、たくさんの変顔を披露して笑いを取ります。妻と息子に見送られ、会社へ向かう様子から幸せな家庭であることが伝わってきます。

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 仕事中の主人公の肩を上司が叩いて、喫煙所へ呼び出します。2人きりの空間になったところで上司は、営業成績が良好でないためか、主人公を怒鳴り散らします。立て続けにもっと偉い上司からも怒られ、最後には1人ではとうてい処理しきれない量の仕事を押しつけられてしまいます。

 どしゃ降りのなか、傘もなく帰宅した主人公の姿は、朝の笑顔からは想像できないほど曇りきったものでした。帰宅した気配を察したのか、息子は玄関の前に膝から崩れて涙を流す主人公を発見します。

 涙を流す父親を前に、自分がしてもらったように両手を使い、全力で変な顔を披露します。小さな子どもが一生懸命に見せる変顔は、家族の悲しい空気を楽しい笑顔にしてくれました。

 本作品はノートを90度ほど開いて立体に見せていますが、実際の絵は少しゆがんだ状態に描いています。正面から撮影した際にきちんと奥行きを感じられるように計算して作られたていねいな仕上げはさすが。Twitterには「絵を動かすだけにとどまらず 読者の心まで動かすなんてな……!」など、心温まるストーリーと作品に没入できる表現技術に、賞賛の声が寄せられています。

画像提供:しんらしんげ(@shin___geki)さん

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