「小さな優しさで人を幸せにできるんですね」 あるママが体験した”嘘のような優しさの連鎖”を描いた漫画にじーんとする(1/2 ページ)
この世界は優しさであふれている。
子どもと電車でお出かけ中、ママが感じた"優しい世界"を描いた漫画がInstagramに投稿されています。
「嘘みたいな本当の話です」というコメントを添えて漫画を投稿したのは、2歳と0歳の兄弟を育てる「きな子」(@kinako.ooo)さん。
ただでさえ大変な子どもを連れてのおでかけ。コロナ禍の今、それはさらに気をつかうものになりました。これは、久しぶりに電車に乗ったきな子さんがお店へバギー(ベビーカー)を買いに行った帰り道の出来事です。
抱っこひもに入れた長男くんを抱えながら、片手に大きなマザーズバッグ、さらに買ったばかりの大きなバギーという大荷物で電車に乗ろうとするきな子さん。ホームに降りるためのエレベーターを探しますが、なかなか見つけられません。
すると、大学生くらいの男性が「階段降りますか? ベビーカーと荷物持ちますよ」と声をかけてくれました。きな子さんが乗る電車の扉前まで荷物を持ってくれた男性は、お礼を言うとさっそうと去っていったそうです。優しい人に出会えて良かった!
車内に乗り込んだきな子さんが、壁に背中を預けながら受けた親切にしみじみ感謝していると、とんとんと肩をたたく手が。まさか折りたたんでいたバギーが当たってしまったのかと慌てて振り向くと、またも「ベビーカー持ちましょうか?」と優しい声がかかります。
「手すりつかんでた方がいいですよ」とにこやかにほほ笑む男性のおかげで、きな子さんは大きく揺れ始めた車内で転ばずにすみました。胸の中は感謝の気持ちでいっぱいです。
さらに、きな子さんと降りる駅が同じだった男性は、「ここの駅エレベーターめっちゃ遠いんで、階段で持って上がりますね」と荷物を運んでくれたそうです。
一度ならずニ度までも受けた温かい親切に、「なんて…なんて優しい世界なんだ…」と感激しきりのきな子さん。ですが、手を差し伸べてくれたのはこの2人だけではありませんでした。
次の電車に乗り込んで時間を確認しようとすると、ズボンのポケットに入れたはずのiPhoneが見当たりません。慌てるきな子さんに、今度は若い女性が「大丈夫ですか? よかったら座ってください」と声をかけてくれました。「iPhoneなんか今どうでもええわ!」と優しくしてくれた人たちへの感謝が止まらないきな子さん。帰りの最寄りの駅から家まで、ひっそりと泣いて帰ったそうです。
その日を思い返し、受けた親切の話を友達に話すと、友達は「いつも知らん人にも優しくしてるからやで、きな子がした良い事が返ってきてるんやね」と一言。日頃から困った人を放っておけないタイプだというきな子さんは、優しくてすてきな人を引き寄せているのかもしれませんね。
なお、なくしたiPhoneは無事に警察署に届いていたそうです。きな子さんは、届けてくれた人にも漫画でお礼を伝えています。この世界は優しさであふれている……!
漫画を読んだ人からは、「なんてすてきな話!」「小さな優しさで人を幸せにできるんですね」と感動の声が寄せられています。
きな子さんは、この他にも兄弟との生活を描いた育児漫画をInstagramに投稿しています。
画像提供:きな子(kinako.ooo)さん
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