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目覚めたらそこは……! WEST EXPRESS 銀河で迎えた朝の車窓が最高だった(1/3 ページ)

これぞ夜行列車の醍醐味! 大人気「WEST EXPRESS 銀河」の夜行・紀南コースに乗ってきました。

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 目覚めたら絶景。何てステキな朝なのでしょう……!


和歌山の朝の海を、どうしても車窓から眺めたかったんですよ!

 JR西日本が運行する名物長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の新ルート「紀南コース」の運行が2021年7月に始まりました。

 「よっしゃぁ! 大好きな紀南へのコースが出た。これはゼッタイ当てる!」と発表後から気合い入れまくりで応募したところ、人気の高い「夜行便」に見事当選。「やったぁぁぁ!」。

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 今回は京都在住の筆者が、2021年の運を(多分)使い果たし、当選した興奮冷めやらぬ中で楽しんだ、7月26日発「WEST EXPRESS 銀河 紀南コース(夜行)」のワクワク車内と車窓の様子を紹介します。

※本取材は2021年7月26日~27日、京都府の2021年8月まん延防止等重点措置実施前、大阪府の2021年8月緊急事態宣言実施前に感染症対策を施して行いました。

かつての夜行列車を思い出させる、楽しすぎる列車「WEST EXPRESS 銀河」

 WEST EXPRESS 銀河は、JR西日本が満を持して投入した話題の長距離列車です(関連記事)


117系電車をベースに車内外を大改造した「WEST EXPRSS銀河」(写真:新田浩之/2020年1月)

 ベッドに転換できる座席、簡易寝台スタイルのノビノビ座席「クシェット」などを備え、“夜行列車”としても運行します。2020年9月のデビュー時には「気軽に乗れる夜行列車が帰ってきた!」「ブルートレインの思い出がよみがえる……」と旅行ファン、鉄道ファンが歓喜しました。


「瑠璃紺色」に塗装され、車内構成に合わせて窓なども大きく改装(写真:新田浩之/2020年1月)

WEST EXPRESS 銀河の車両構成(画像:JR西日本)

 WEST EXPRESS 銀河は2020年9月のデビュー後、京都と出雲市を結ぶ「山陰コース」、大阪と下関を結ぶ「山陽コース」を走っていました。続いて2021年7月から12月まで、京都と和歌山県・新宮を結ぶ新コース「紀南コース」を運行しています。


クシェット席車両の廊下。できるだけボックスのスペースを広く取るために窓ギリギリにある細い廊下、ここを見ただけでブルートレインの再来か……とワクワクしちゃいます

 今回私が乗車したのは2号車の「女性用クシェット席(ノビノビ座席)」です。クシェット席は1つのボックスに上下2段、左右2列、計4つの簡易寝台を設けます。1人あたり、足を伸ばして寝られる分のフルフラットなスペースを確保するので「ノビノビ座席」と命名されています。明るく華やかな色使いの内装が印象的。これだけで旅気分が盛り上がります。

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 座席のクッションはふんわり柔らかく、ごろんと横になるともう別世界のように快適。座席にはブランケットと白いリネンが用意してありました。クシェットの下段席には目隠し用の薄いカーテンも備えます。


利用したクシェット席。幅、長さともにゆったり寝られる十分な広さ

下段席に目隠し用の薄いカーテン。カーテンを全部閉めるとこんな感じで、はしご付近はカーテンは届かなかった

 WEST EXPRESS 銀河に乗ってまずうれしく感じたのが「おもてなし」の丁寧さ。乗車時のお手製ウエルカムボードや車内アナウンスなど随所に運転士さん、車掌さんたちの気遣いをところどころに感じます。写真を撮っていると「よければ撮りましょうか?」と積極的に声をかけてきてくれたり、車窓の説明をしてくれたり……。

 JR西日本に話を聞いたところ、運転士、車掌など、WEST EXPRESS 銀河の乗務員は各乗務員区で選考され、WEST EXPRESS 銀河に乗務するための特別な教育、実習などを経て乗務する人たちなのだとか。なるほど、ホスピタリティーの高さに納得です。

 また、感染症対策も当然ハイレベルです。フリースペースにアクリルパーテーションや消毒液を設置。運転士、車掌は検温や手洗い、マスク着用を徹底するほか、乗客に対しても乗車前の検温やマスク着用を呼びかけるなどの対策を取ります。車両自体にも抗菌加工を施し、換気装置を常に稼働させて換気を徹底。密を避けるべく、乗車人数・申し込み人数も減らして運行しています。

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