虚構新聞が事実を報じて謝罪 6年前に報じた架空のお酒「かぼちゃワイン」、本当に存在していた
エルはLoveのエル、そしてLipのエル。
虚構新聞が2015年3月4日に配信した記事「ほのかな甘み かぼちゃワイン『エル』4月発売」に、事実が含まれていたとして謝罪しました。漫画『The・かぼちゃワイン』(「・」は本来ハート)にちなんだ、「かぼちゃ原料のワイン」の実在が発覚したのです。
『The・かぼちゃワイン』は、三浦みつる氏が『週刊少年マガジン』で1981年から1984年まで連載していた、小柄な男子「青葉春助」と大柄な女子「朝丘夏美」の恋を描くラブコメ。「Lサイズ」に由来する彼女の愛称こそが「エル」でした。
当該記事はこのヒット作から連想したとみられる内容。「新品種『しゅんすけ』を使ったかぼちゃワイン『エル』」を、「糖度が低く本来は不向きなかぼちゃで果実酒を作る試み」として紹介していました。
ところがそれから6年経った2021年8月14日、三浦氏が「まさか虚構新聞が真実になるなんて!」と、頂き物の「かぼちゃワイン」を紹介したツイートから事態が明るみに。虚構新聞が調査したところ、福岡のフルーツワインメーカー立花ワインの手がけた、地元の特産品「三毛門かぼちゃ」で作ったお酒が道の駅豊前おこしかけで販売されていると判明しました。
このお酒は製法こそワインと同一ながら、原料が果物ではないため、商品としては「ワイン」を名乗れないとのこと。とはいえ、虚構新聞は「記事の骨格になる『かぼちゃを原料としたワイン』が実際に商品として販売されている事実は重い」として、当該記事を「誤報である」と結論付けました。
事態を重く見た同社は、執筆を担当した社主UK氏に、8月19日から本社ビル地下3階地下牢拘留2日間(おやつ抜き)の処分を言い渡しています。
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