他の子がギャン泣きの中、2歳の息子は一人静かだった―― 保育園で「いい子過ぎた」子どもの成長を描いた漫画に涙(1/2 ページ)
応援したい。
保育園に預ける時に泣かない、園でもわがままや大騒ぎをしない……そんな「いい子」すぎた男の子の成長を描いた漫画がTwitterに投稿され、「泣いた」「胸がぎゅっとなる」と読者の涙を誘っています。
漫画を描いたのは、イラストレーターとして活躍しながら2歳の男の子「ぴよ」君を育てる「ぽぽこ」(@popoko_t)さんです。
今年2月。1歳後半のぴよ君は、一時預かり保育に通い始めました。当初はママと離れる寂しさや不安からか、登園時に毎回ギャン泣きをしていたぴよ君ですが、しばらくすると泣くことはなくなり、ママからすっと離れて自ら先生のもとへ歩いていくように。不思議に思ったぽぽこさんがぴよ君の顔をのぞきこむと、その目にはいっぱいに涙がたまっていました。そう、ぴよ君はママと離れる寂しさになれたのではなく、泣くことを我慢していたのです。
月日は流れ、4月。保育園に入園したぴよ君は、登園時にクラスの子たちが大泣きしてしまう中、1人静かに窓の外を見つめていました。ですが、やはりぽぽこさんがいなくなった後、教室の隅でシクシクと泣いていたといいます。
家では思いっきり甘えたり、裸で駆けまわったりと元気いっぱいなぴよ君は、保育園ではあまり自分の気持ちを外に出さず、先生のいうことをきちんと聞く「いい子」で過ごしているようでした。徐々に言葉が増え、園での出来事を家で話してくれるようになっても、保育園では自ら進んで先生と会話をすることはなかったそうです。
そんなぴよ君に変化があったのは、6月のことでした。体調を崩し、2週間お休みをしたぴよ君は、久しぶりの登園の朝、保育園中に響き渡る大声で「いやー!ママー!」「ママ!いっしょ!いく!」と叫んだのです。手足をばたつかせて必死で泣くぴよ君の姿を見たぽぽこさんは、「今までの我慢がとうとう爆発したんだ」「いっぱい我慢させてごめんよ……」と涙がこみ上げました。
その後は仲の良いお友達ができ、保育園でも家と同じように泣いたり笑ったりと本来の姿を見せてくれるようになったというぴよ君。保育園という小さな社会へ1人で立ち向かっていくことの大変さを思うと、「その姿は尊敬に値する」とぽぽこさんは言います。そして漫画は「大人の数十倍のスピードで大きくなる息子をこれからも全力で応援したい」と締めくくられています。
この漫画は、「ひーん泣ける」「じーんとしました」と読者の涙を誘ったほか、「うちの息子が今こんな感じです」「自分が子どもの時の頃を思い出した」といったコメントが数多く寄せられました。
成長に伴い、どんどん広がっていく子どもの世界。親元を離れ、子どもだけで新しい社会を構築していくことは、本当に大変なことだと思います。その中で、ぴよ君のように「手のかからないいい子」として適応しようとする子もきっと大勢いることでしょう。子どもの心の動きや小さな変化に寄り添いながら、応援して行けたら良いですね。
ぽぽこさんは、ほかにもぴよ君との生活を描いた育児漫画をTwitterやInstagramに投稿しています。
画像提供:ぽぽこ(@popoko_t)さん
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