「やりたいことができて幸せだね」→ちょっと待って！　夢を追う大変さを知ってもらいたい漫画（1/2 ページ）

　絵を描いたり、歌を歌ったり、ダンスをしたり……好きなことをしている人は魅力的に見えるもの。しかし実際には楽しいことばかりではなくて……。そんな思いをつづった漫画「好きなことするのは楽しいばかりじゃない」に共感させられます。

　作者の刹那ちゃんさん（@stnchan／以下「刹那ちゃん」）が、小さい頃から変わらずやりたいと思っているのは「絵を描くこと」。ですが、それを周囲に伝えることで、決まって言われるのが「うらやましい」「好きなことできてるんだから幸せだよ」といった言葉。

　でも「ちょっと待って」と、刹那ちゃん。もちろん、好きなことや夢中になれることが無い人がそう感じるのも分かるのですが、それだけじゃないんです。

　実際には好きなことを追っていても、成果が出なかったり、自分の選択が正しいのか迷ったり、また正解が分からなくなったりすることも多いもの。そしていつまで、どこまで続くか分からない階段を登り続けるつらさもあります。

　しかし、こうした実感はなかなか分かってもらえません。そうして、いつしか反論する気力も無くなり、「ありがとうございます」と返してお茶を濁すようになり、さらにつらさを感じてしまう刹那ちゃんなのでした。

　夢があるのはすてきなことですが、「好きなこと」を続けたり、仕事にするのは大変です。思うように評価されなかったり、好きなことをお金に換算しないといけない瞬間があったり、自分の才能に一喜一憂したり……。夢を応援すること自体は決して悪いことではないので、せっかく応援する以上は無責任な物言いにならないよう気をつけたいと思わされる漫画でした。

作品提供：刹那ちゃん（@stnchan）

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