小学生のころ、周りに流されやすかった作者が、「ポケットビスケッツ」に出会って自分を変えることができたというエッセイ漫画がグッときます。
当時は人見知りで、自分の意見を堂々と言えず、男子ともうまく話すことができなかったというもしこぴ(@moshikopi)さん。そのため、友達と会話をしていても、「ああ、また流されちゃった……」と思う場面が多かったのだそうです。そんなある日、テレビに映る「ポケットビスケッツ」と運命的な出会いをします。
ポケットビスケッツは、当時の人気バラエティ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」内で生まれた音楽ユニットで、メンバーはタレントの千秋さん、ウッチャンナンチャンの内村光良さん、キャイ〜ンのウド鈴木さんの3人。奇抜な衣装と自分を強く肯定する歌詞が印象的で、当時大人気でした。
ポケビを見たもしこぴさんは、そのカッコよさに衝撃を受け「決めた… 私、ポケビになる!」と、ポケビ化計画を始めることに。
具体的には「好きな服を着る」や、「男子に話しかけられても堂々と返事をする」といった内容。それまで「ぶりっ子っぽいかな」と遠慮していたお気に入りの服を着てみたり、男子のつまらないギャグに頑張ってツッコミを入れる、といった具合です。
それまでは人に嫌われることが気になり、思うように振る舞えなかったもしこぴさんですが、気持ちが負けてしまいそうなときでも「こんなときポケビならどうする?」と考えることで、どんどん変わっていけたといいます。
すっかり積極的になれたもしこぴさんは、いつしかダンスまで習うようになり、ついには全校児童の前で演目を披露するまでに。なお、その際に踊ったのは――
「全力の“ブラックビスケッツ”!」……。踊りやすさを考慮し、選曲こそポケビのライバルユニットであるブラビでしたが、きっとポケビも前向きになれたもしこぴさんを祝福してくれたはず……!
身近な人、有名な人にかかわらず、憧れの人や好きな人ができるとその存在を思うだけで、パワーが出たり、人生が変わったりするもの。ポケビの存在が懐かしいだけでなく、改めて「好き」という気持ちから生まれる無限の可能性を感じます。
読者からは「可愛いし全てわかるし未だにカラオケで歌うわ!」「オチに出てきたブラビと署名まですべてが懐かしくて震えました」「ポケビめっちゃ懐かしい」と当時を懐かしむコメントや、もしこぴさんの次回作を楽しみにしているといったコメントが寄せられています。
今回「ポケビ」のお話が公開されたもしこぴ(@moshikopi)さんの「平成めもりある」は、90〜00年代の世相に影響を受けまくっていた子ども時代を懐かしむシリーズで、これからも不定期で更新されていくそうですよ。懐かしいお話がたくさん出てきそうですね!
作品提供:もしこぴ(@moshikopi)さん
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