ニュース

切り絵ってレベルじゃない! 恐竜や動物をかたどった作品の迫力がすごい(1/2 ページ)

緻密に削られた丁寧な作品。

advertisement

 ひらひらの軽い紙でできた切り絵が、人間業とは思えないほどハイクオリティーな繊細さで、鑑賞者を魅了しています。

驚異的な集中力を思わせる繊細さ

 切り絵作家の下村優介(@yuusuke_shimo)さんが投稿した3つの切り絵作品。1枚目は長方形の縁にゾウやゴリラ、カバなどたくさんの動物が集合。動物ごとの毛並みの違いがわかるほど、模様が丁寧に表現されています。気の遠くなるような時間と集中力に圧倒される……!

 2枚目と3枚目は恐竜の顔を表現した作品。平らなところに置いたり額に飾っていると、平面の恐竜に見えますが、中央を手でそっと持ち上げると立体作品に早変わり。恐竜の顔に奥行きが出て、平面に配置したときと違った動きが感じられます。

advertisement
飛び出してくるような迫力
平面だけでなく立体作品としても楽しめる

 作者の下村さんは異色の経歴の持ち主。学生時代は私大で美術系とは無縁のラグビー部に所属し、2011年にはラーメン店に就職。芸術家としての夢が諦めきれなず、方向性に迷っていたところ、就職先の店主からかけられた「切り絵でもやってみたら?」の一言で切り絵を始めて、現在に至ったといいます。

 現在ではその腕が認められ、2019年にはパリで個展を開催するまでに。国内でもギャラリーや百貨店で作品を展開しています。

切り絵作家として成長を続ける下村さんにお話を伺いました

――切り絵の楽しさと魅力はどんなところにありますか

下村 切り絵は完成したときに得られる達成感がとても魅力です。また、紙を切るだけの芸術ですが、それでも作家によって表現に違いが生まれるのも面白いなと思っております。

――作品にかける時間は

advertisement

下村 一概には言えないですが、1週間で切り上げる作品もあれば、数カ月かけて切る作品もあります。ちなみに、このツイートのティラノサウルスとトリケラトプスの切り絵は1週間で切り上げました。切る作業の前に、下絵を描いたり構想を練ったりと、そちらにも同じくらい時間はかけております。

――作品のテーマはどのように選んでいますか

下村 私は切り絵にも動きを与えたいと思い、制作に取り組んでおります。ですので、比較的動きが表現しやすい動物を選ぶことが多いです。その他自身の経験からスケッチの線を切り出す作品や、空間を使った切り絵展示にも取り組んでいます。


 2体の恐竜の作品はどちらも緻密で丁寧な仕上がりに見えますが、仕上げるまでにかかった時間は1週間とのこと。その集中力にあらためて驚かされます。

 下村さんはTwitterにて、作品だけでなく制作風景も公開しています。1つ1つの模様を切り出して、作品が着実に完成へと向かっていく様子は、眺めているだけで楽しい気持ちにさせてくれます。

advertisement

画像提供:下村優介(@yuusuke_shimo)さん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」