ニュース

千葉県警、ご当地VTuber「戸定梨香」さんとのコラボPR動画を削除 「女性蔑視」とフェミニスト団体から抗議(1/2 ページ)

削除に至った理由などを千葉県警に聞きました。

advertisement

 バーチャルYouTuber・戸定梨香さんを起用した、千葉県警の交通安全啓発動画が、9月10日までに削除されていたことが分かりました。また非公開化に先立ち、フェミニズム団体から千葉県警などに抗議文が送られていたことが分かり、ネット上で議論を呼んでいます。編集部では千葉県警の担当者に、削除に至った理由・経緯を聞きました。

削除された動画(YouTubeより)

 動画は千葉県警が7月に公開していたもので、千葉県松戸市のご当地VTuberである戸定さんが、「松戸警察・松戸東警察からのお願い」として、市民に交通安全を呼びかける内容でした。

戸定梨香さんと、松戸市応援キャラクターの「ばけごろう」が交通安全を呼びかける動画(YouTubeより)

 しかし9月9日になり、戸定さんの所属会社であるArt Stone Entertainmentの代表・板倉節子さんが「戸定梨香の交通安全PR動画が削除されるという連絡がありました」とTwitterに投稿。戸定さんの外見について「おへそが見えている」「動くと胸が揺れる」「スカートの丈が短い」といった点から「女性蔑視にあたる」という抗議があったことを明かすと、ネット上では「抗議に納得できない」という怒りの声や、実際に抗議文を送付していた「全国フェミニスト議員連盟」にも批判が集まるなど、激しい議論を呼ぶ形となりました。

advertisement

 その後、千葉県警は10日午前までに戸定さんの交通安全PR動画を削除しましたが、今のところ千葉県警側から削除についてのお知らせ、説明などは出ていません。編集部では、なぜ動画削除に至ったのか、実際に「全国フェミニスト議員連盟」の抗議が削除の決め手になったのかなど、千葉県警の担当者に取材しました。

動画は現在は非公開に

―― 戸定さんの動画を削除されたのはなぜですか。

担当者:「キャラクターが不適切ではないか」という意見を踏まえて判断いたしました。

―― もともとはどういった意図から始めた取り組みだったのでしょうか。

担当者:コロナ禍でなかなか対面での交通安全教育が行えないなか、ご家族や家庭で見てもらおうと、主に自転車の安全利用を呼びかけるために作った動画でした。

advertisement

―― 具体的にどんなところから、何件ほどの抗議があったのでしょうか。

担当者:具体的な件数など、抗議の詳細については控えさせてください。

―― 全国フェミニスト議会連盟のFacebookを見ると、8月時点で千葉県警などに抗議文を送付していたことが確認できましたが、同団体からの抗議については把握されていましたか。また削除の判断にあたって影響はありましたか。

担当者:承知はしておりました。影響はあったと思います。


 戸定さんの動画は、千葉県警の公式YouTube、公式Twitterからは削除されましたが、現在は所属会社のYouTubeチャンネルで見ることが可能です。また今後も戸定さんとの取り組みを続ける予定はあるか、千葉県警の担当者に聞いたところ「現時点で具体的な予定については申し上げられませんが、先方の会社との協定が取り消しになったわけではありませんので、今後も広報活動を一緒にやっていきたいとは思っています」とのことでした。

advertisement
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  2. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 0歳赤ちゃんの手をママがにぎった瞬間、いとおしすぎるリアクションが! 「かわいいな〜〜!」ともん絶する人続出
  5. アルミ板に水銀を垂らしたら……? 5000万再生の“衝撃的な実験結果”に「不気味」「一生忘れられない」
  6. 亡き父が植えた思い出のモミの木が巨大化→次男が伐採していると兄が現れ…… リアルな庭じまいの記録に共感と応援の声
  7. 11カ月娘、帰宅したママの顔を見た瞬間……! ママ「うれしそうすぎてうれしすぎる」100点満点のお出迎えに「これは可愛いよ」
  8. 東京駅の中身ってこうなってたんだ! 豆知識が詰まった手描きの断片図に「これ凄い!」「見ながら散策したい」の声
  9. 「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天
  10. 1歳娘とママの前に虫出現!→叫びながら必死で退治していると…… まさかの結末に「爆笑」「2人ともよく頑張った」