「味を残したい」 ROLAND、コロナ禍で閉店する老舗店を買収 “一番よくない時期”の再オープンには「突き進んじゃった」(1/2 ページ)
毎日のように通うほど思い入れがあったといいます。
ホスト界の帝王・ROLANDさんが9月14日にYouTubeを更新。コロナ禍で潰れかけた老舗イタリアンの事業を引き継ぎ、再オープンさせるまでのこだわりと困難に満ちた一部始終を公開しています。
ROLANDさんが今回買い取ったのは、東京大久保にある26年続いた名店。「ホント毎日のように来てたんで」と思い入れたっぷりに語るほど足を運んでいたといい、コロナ禍の影響で2021年6月に閉店するという話を聞いた際には「なんで潰れちゃうんだろう……ホント悔しいな」とやりきれない思いを吐露。「味を残したい」という一心から、自身の手によるリニューアルオープンを目指すこととしました。
ROLANDさんはこの日の動画で、再オープン前日となる8月31日の店を視察。開店から30年近くたち、劣化がだいぶ目立ってきた内装に細かく修繕を施し、傷んだ床の修復や新型エアコンの設置を進める一方で、以前の店の雰囲気はできる限り残したと明言します。
スタッフの「捨てよう」という声を押し切って、店のシンボルだったシェフの形をした看板もきれいに再ペイントした上で残しており、懐かしさすら醸し出す新店のたたずまいに「(以前の)面影ってのはかなり残ってるじゃないですか?」「このヴィンテージ感は新規オープンだと出せないでしょうね」と誇らしげにコメント。
ROLANDさんのこだわりは、店の空気感だけでなく、料理の味にも及んだとのこと。以前使われていたレシピを新店スタッフに研修期間を使って教え込んだ他、味付けにスタッフのカラーが出るや「元に戻してくれ」とお願いしたといいます。
老舗の味を守り抜くために、新事業に踏み出したROLANDさんですが、先行きの厳しさは当然理解しきっており、コロナ禍まっただ中にもかかわらず店を新装オープンすることを「タイミング的には一番よくない」「事業計画的にはちょっとシンドい」と率直にコメント。しかし、自分以外に受け継ぐ者がいなければ、店がなくなってしまうという確信があった以上、存続に向けて思いのまま「突き進んじゃった部分ありますよね」としていました。
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