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直木賞作家・山本文緒さんが膵臓がんのため58歳で逝去 村山由佳、井上荒野、芦沢央ら作家からも悲しみの声(1/2 ページ)

ご冥福をお祈りいたします。

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 2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞した作家の山本文緒さんが10月13日、膵臓がんのため亡くなりました。58歳でした。


山本文緒さん。写真は2020年1月に投稿されたもの(画像は山本文緒Instagramから)

 山本さんは春頃から体調を崩し自宅療養中だったとのこと。2021年に出版した7年ぶりの新作小説『自転しながら公転する』は、第27回島清恋愛文学賞と第16回中央公論文芸賞を受賞していました。

 この訃報に直木賞作家の村山由佳さんは「中公文芸賞の贈賞式でお目にかかれそうにないと知った時も、まさかそこまでとは思いもしていませんでした」と驚きを隠せない様子でツイート。また、直接会ったことは一度だけだったもののInstagramで交流を深めていたという作家の井上荒野さんは「今頃は愛猫のさくらさんと一緒に笑っていますように。ご冥福をお祈りします」と山本さんがかわいがっていた愛猫の存在に触れて追悼しました。

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 2012年に山本さんが選考委員を務めていた「野生時代フロンティア文学賞」を受賞して以来親交がある芦沢央さんは、3年前に山本さんと撮影した写真を掘り起こし、「信じられない。信じたくない。新刊の感想もまだお伝えできていなかった。読み終わっていたのに」と悔しさをにじませました。

 他にも、山本さんの訃報にショックを受けたファンからのツイートが相次いでおり、「あさイチ出てたときはお元気そうだったけどあの後くらいなのかな?」「あさイチのゲストに出てた時はお元気そうに見えたけど、癌だったとは」と2020年12月に情報番組「あさイチ」(NHK)に出演した際の元気そうな姿を回顧する声が多数見られました。


「あさイチ」出演時の山本さん(画像は山本文緒Instagramから)

 山本さんは1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞を受賞して少女小説家としてデビュー。その後、1992年に出版した『パイナップルの彼方』を皮切りに一般小説も手掛けるようになり、1999年に『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞を受賞しました。2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。2021年には7年ぶりに執筆した小説『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞し、2021年本屋大賞にもノミネートされていました。

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