ニュース

つい話したくなる子どもの「かわいい失敗エピソード」、でも本人にとっては…… 「子どもを笑わない」と自戒するママの漫画が考えさせられる(1/2 ページ)

ついやってしまいがちだけど、気を付けたい。

advertisement

 子育てをしていると毎日のように飛び出す、子どもの面白おかしいエピソード。つい人に話したくなるのが親心というものですが、その行為が子どもを傷つけるきっかけになることもあるのかもしれません。

 かつて母親に笑われた経験を振り返りながら、自らの子育ての信念について自戒を込めて描くママの漫画がInstagramに投稿され、反響が寄せられています。


「君を笑わない」

 投稿者は、生後7カ月の息子くんを育てる南波くわしく(kwsk8128)さん。南波さんが妊娠中に公園で散歩をしていたとき、自転車に乗る練習をしている親子の真剣な様子を見て思い出したのは、幼いころに母親から「かわいい」と大笑いされたエピソードでした。

advertisement

南波さんが幼いころの話

「東京って日本なんだっけ?」と子どもらしい疑問が浮かんで……

お母さんにこっそり尋ねてみました

 それは、南波さんがまだ未就園児だったころのお話です。ある時、親の友人家族が東京から遊びに来たことがありました。長崎出身の南波さんにとって、東京は「海を渡っていく場所」「テレビで見た憧れの都会」です。

 ふと、「東京って日本なんだっけ?」と子どもらしい疑問が浮かんだ南波さん。もし間違っていたら恥ずかしいからと、お母さんにこっそりと尋ねてみることにしました。


「誰にも言わないで」と頼んだのに……

笑いの種にされてしまいました

“かわいい”ってなんだろう

 「あのね、誰にも言わないでね」と念を押し、耳に口を寄せて「東京って外国じゃないの?」と聞いてみると……お母さんは突然大声で笑い出しました。そして「ちょっと聞いて~!」と友人たちに声をかけ、みんなの前で笑い話として話してしまったのです。

 必死で「言わないで! やめて!」と引き留める南波さんを、お母さんは「かわいいからいいじゃん」とあしらいました。幼い南波さんには、いったい何が「かわいい」のかさっぱりわかりません。大勢の人から笑われた恥ずかしさと、「話さないで」と言ったそばから笑い話にされてしまったことに深く傷つき、南波さんの目からは涙がぼろぼろとこぼれ落ちました。


自身が親になってわかった気持ち

ほほ笑ましいことは共有したくなるけれど……

本当は、笑わないでほしかった

笑わず向き合ってほしかった

 時がたち、南波さんは1児の母になりました。

advertisement

 息子くんが少しずつ成長していくたびに、思わず笑ってしまうことやほほ笑ましいことが日々積み重なり、愛しさとなって胸の奥にたまっていきます。そしてそれを、「かわいいから」という理由で誰かに共有したくなったお母さんの気持ちが理解できるようになったのでした。

 それでも、あの日お母さんに笑われたことが、いまだに南波さんの胸の奥にしこりとして残っているのも事実。笑わず、真剣に話を聞いてほしかった幼い自身を振り返りながら、南波さんは息子くんの子育てに思いをはせます。


親となった南波さんの思い

自戒を込めて描いた漫画だといいます

ほほ笑ましいエピソードをこっそり振り返らせてね

 息子くんが一生懸命頑張っていることに気付いてあげたい。必死で頑張る姿を決して笑わない。「話さないで」といわれたら、話さない。息子くんの信頼を裏切らないこと、最大の味方であり続けることを、南波さんは強く決意するのでした。

 ただひとつだけ、息子くんが眠りについたあとに夫婦でその日の成長を振り返り「かわいいなぁ」「ほほ笑ましいなぁ」と夫婦で笑いあう時間だけはどうか許してほしいと、漫画を結んでいます。

 この投稿には、「親になった今なら失敗すらも可愛い気持ちわかるけど、当時は嫌だったなぁ」「私も笑われたりするのすごく恥ずかしかった記憶はあるのに、そんなこともすっかり忘れてついつい娘のことがかわいくって笑ってたなーと振り返る良い機会になりました」と自身の幼少期を振り返るコメントや、「ただ可愛いと笑うだけじゃなくて、しっかり向き合っていることを伝えられる親になりたいと思いました」「今2歳の娘は行動も言動も可愛い事ばかりで、ついつい周りに話したくなりますが、これからはちょっと考えてから話そうと思います」と、育児について考えるきっかけになったという声が寄せられています。

advertisement

 子育てをしていると、思わず笑ってしまうような出来事がたびたび起こるもの。それがほほ笑ましさや愛しさにつながることは事実ですが、子どもの心を傷つけず、信頼を裏切らないように接していけたらいいですね。

 南波さんはこの他にも身近な育児エピソードを描いたエッセイ漫画をInstagramに投稿しています。

画像提供:南波くわしく(kwsk8128)さん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  3. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  6. 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  7. 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  9. 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  10. セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」