ニュース

死んだ恋人の思い出を語る男、胸中に秘めた“恐ろしい決意”とは 切なさに満ちたサスペンス漫画(1/2 ページ)

この出会いは果たして偶然か。

advertisement

 駅のホームで思い出話を始めた初対面の男。その心中にはある決意があり……。

 サスペンスでありながら、やるせなさと切なさが余韻を残すマンガ「羊のみる夢。」。作者はpixivなどで創作漫画を公開しているさゆりさんです。

 駅のホームで電車を待つ女子高生。心ここに有らずな様子で、どうやら電車を何本も見送っているようです。

advertisement

 そんな女子高生に若い男性が声をかけます。彼の恋人も空想がちなところがあり、彼女と似たものを感じたのだとか。

 それを聞いた女子高生は「いつか会ってみたいですね」と喜びますが、男性は恋人が既に亡くなっていることを告げ、悲しい思い出を語り始めます。

 男性の名前は聡介、死んでしまった恋人の名前はゆず。学生時代、ゆずは引きこもり気味でしたが、聡介はそんなこと気にせず彼女に接していました。ある日散歩に出た二人は、同じ学校の教師である鈴木にばったり出くわします。「学校には来ないのにそういうことは一丁前だな」とゆずに嫌味を言う鈴木。感じが悪すぎる……!

 ある日、学校からの呼び出しで珍しく登校したゆずは、鈴木と女子生徒がいちゃついている現場を目撃します。気持ち悪がってその場を立ち去るゆずですが、鈴木は彼女に追い付き、事もあろうに体を触りながら「見ただろう」「いっその事共犯になるか?」と声をかけます。これはキモい……。あまりのショックに、ゆずは聡介にさえ心を閉ざすようになってしまいます。

 それからしばらくして、鈴木は急に転勤に。その理由として流れたウワサが、「鈴木が女生徒と関係を持った」、そして「その女生徒はゆずである」という内容でした。根も葉もない話ながら、「不登校の女子生徒と付き合っていた教師」というストーリーの面白さからウワサは広がり続け、ついにゆずは自らの命を絶ってしまいます。「聡介と喋っていても鈴木の姿がちらつく」「このままでは宗介のことまで嫌いになってしまう。最後まで好きでいさせてほしい」と言い残して……。

advertisement

 聡介の話が終わったところで、彼が女子高生に話しかけた理由が明かされます。彼女の名前は鈴木レイ。あの鈴木の娘でした。「鈴木先生に会わせてほしい」とレイに頭を下げて頼み込む聡介。その姿に、レイは聡介を父に会わせることを承諾しますが……。

 果たして聡介の目的は? この続きは、ぜひ本編を読んで確かめてほしいところ。事態は思わぬ方向に転がります。物悲しいサスペンスですが、読後感にはほのかな救いも感じます。聡介とレイの行く末を、ぜひ見届けてください。

作品提供:さゆりさん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  4. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  7. 松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
  8. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  9. 「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
  10. 自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた