「バイト先の休憩室が苦痛で仕方なかった」 孤立していた職場で唯一優しかった先輩の漫画が心にしみる(1/2 ページ)
しっとりと心をあたためてくれるエピソード。
馴染めずに孤立していたバイト先で、唯一優しくしてくれた先輩の思い出――。猫田まんじまる(@nekota_1004)さんの体験談漫画が、読む人の心をもあたたかくします。
猫田さんが18歳の頃に働いていたファミレスでの出来事。当時の猫田さんは俳優養成所に通うため、地方から大阪へやってきたばかり。高卒で俳優を目指していると話したらバカにされるだろう、という不安から同僚と距離を置いていたそうです。
そんな猫田さんを、バイト先の人は奇異な目で見ていました。自身の振る舞いについて「とっつきにくかったのだと思います」「私が何者なのかわからないから周りは関わり方がわからない」と回想しつつ、それはそれとして集団の中でひとりぼっちは居心地が悪かったと振り返ります。
猫田さんの寂しさを癒やしてくれたのは、ホールリーダーのKさんでした。Kさんは猫田さんにも態度を変えずに接してくれて、休憩中に気兼ねなくおしゃべりできる人でした。スタッフルームで過ごすいたたまれない時間も、Kさんと二人だけなら楽しい空気に。こうしてKさんにだけは“俳優を目指している”と打ち明けることができました。
やがて猫田さんは東京の児童劇団に入団が決まり、バイトを辞めることに。猫田さんの勤務最終日、Kさんはシフトが入っていないにもかかわらず、わざわざ見送りにきてくれました。バスタオルの贈り物と「頑張ってね」の一言を受け取り、猫田さんは「はい」とだけ答えて旅立ちます。
猫田さんは17年が過ぎた今でも、寂しい夜にKさんとのやりとりが頭に浮かび、心にあたたかいものを感じているそうです。
同作は、求人検索エンジンの“スタンバイ“と漫画家エージェントのコルクがTwitter上で毎月開催しているマンガコンテストへの応募作品。働いた経験から描いたエピソードを募集しています。12月のお題は「仕事中に経験した“尊い“エピソードを教えてください」。ハッシュタグ「#スタンバイで仕事が見つかった」を付けて作品をツイートすることで誰でも簡単に応募できます。
作品提供:猫田まんじまる(@nekota_1004)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.