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アラフォー美女が婚活市場に身を投じたら“戦場”だった シビアな婚活を明るく描くコメディ漫画にじわじわ来る(1/2 ページ)

婚活市場は戦場だった?

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 お見合いパーティーなど、この美貌があれば楽勝と思っていたら、箸にも棒にも引っかからず――。37歳女性が戦場のごとくシビアな婚活に挑むコメディ漫画、『婚活バトルフィールド37』(猪熊ことり/新潮社)が悲しくもユーモラスな作風で人気です。

『婚活バトルフィールド37』第1巻書影
ところどころ挟まるバトル漫画ノリが楽しい1本です

 主人公の赤木ユカは恋人と別れたばかりで、37歳で初めてフリーの身。ならばここらで結婚するかと、婚活市場に名乗りを上げます。

 第1話では、高収入のイケメンを求めて、ハイスペ男性限定のパーティーに参加。ライバルの容姿を見定めて、「この会場には私以上の美人はいない」と余裕しゃくしゃくです。

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 言葉の端々から分かるように、彼女はなかなか残念な性格の持ち主。トークタイムで男性陣と代わる代わる話していても、えり好みしてばかりです。念願のイケメンには全力でアピールする一方、物足りない男には塩対応と、気持ちの出方が露骨。

 そしてパーティーは、男性が意中の女性に声をかけるフリータイムへ突入。赤木は自信満々でアプローチを待ちますが、高慢で現金な性格を見透かされてか、誰からも相手にされずに終わるのでした。みんな見てないようでしっかり見てるんだよ……。

 同作はこのように、婚活にもがく赤木を軸に展開される漫画ですが、同僚の青島による身もフタもないツッコミもまた魅力の1つ。職場では赤木に「彼氏いたことなさそう」と見下されていますが、たまたま同席していたこのパーティーでは、「赤木さんが相手にされないのは性格がクソすぎるから」などと、容赦なくダメ出しをしています。婚活事情にもやたら詳しくて、まるで真の主人公のよう。

 しかしそれにも納得……と言っていいものかどうか、青島は自称「婚活歴8年のベテラン」。それはつまり、場数を踏んだだけで成功してはいないということでは……。結局、赤木にも青島にも寄ってくる男は最後までおらず、2人とも何の収穫もなしに会場をあとにするのでした。

「禁煙に何度も成功してる人」ぐらいの説得力

 厳しい現実を突きつけられながらも、理想の結婚相手を追い求める女性をパワフルに描く『婚活バトルフィールド37』。くらげバンチにて連載中で、12月9日に単行本第1巻が発売されました。第2話以降も、オタク限定合コンやマッチングアプリ、タワマンパーティーなど、さまざまな出会いの場に突撃する赤木の悪戦苦闘ぶりを楽しめます。

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