ブラック労働に疲れて生きる楽しみをなくした女性 失った色を取り戻してくれる不思議なお店の漫画に癒やされる(1/2 ページ)
色彩屋さん、うちの近くにもあったらいいな……。
過酷な労働環境で色を失った看護師が、不思議な色彩屋さんのおかげで色を取り戻す――。そんな漫画がTwitter上で話題になっています。色彩屋さんとは一体……?
主人公は、日勤・夜勤に薄給、先輩に怒られ無視される過酷な労働環境で、心身ともに消耗してしまった看護師の女性。しんどい気持ちを抱えて街を歩いていると、「色彩屋」と書かれた不思議なお店を見つけます。
扉を開けて入店すると、そこには二足歩行をする猫の店員が。不思議な生き物を見て一体何者かと困惑する女性に、店員は「色のない世界にお困りではないですか?」と問いかけます。ここは、色彩シロップを調合して、客の世界に色を添える手伝いをする店だというのです。
色のない世界、と言われた女性は「毎日職場と家の往復で、職場では毎日怒られて落ち込んで、好きだったドラマや音楽を楽しむ時間も気力もなくて」と胸中のモヤモヤを吐き出し、「色はないかも…」とつぶやきます。それを聞いた猫の店員は突如3体に分身、「私たちにおまかせにゃ」と色彩シロップの制作に取り掛かります。2体は一体どこから出てきたの……?
やがて主人公の女性専用の色彩シロップが完成。「1日1回寝る前に、ティースプーン3杯を、お湯かホットミルクに混ぜて」飲むようにと言って、店員は女性にシロップを手渡します。
帰宅して、シロップ入りホットミルクを飲んで眠った女性。すると猫の店員たちが周りで踊り始めるという不思議な夢を見ます。目覚めてカーテンを開けると、そこには目の沁みるように鮮やかな朝空が。
今まで意識していなかった野菜ジュースの色、アイシャドーの色なども目に入るようになり、女性は「少しだけ世界が変わったかもしれない」と思うのでした。
この漫画にネット上では、「泣ける…」「良いおはなしです」といった声が寄せられています。
この作品を公開したのは、猫原のしさん(@nyan_boku)。ジャンプルーキーにて本作「ちびっこしろにゃんの色彩屋さん」を連載しており、色彩屋さんを訪れる人たちのお話を読むことができます。
作品提供:猫原のしさん(@nyan_boku)
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