マーベル作品だけど実は親しみやすい「学園もの」 “男らしさ”を超えるヒーロー映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を漫画でレビュー(1/3 ページ)
自称「マーベルにあまり詳しくない」ライターが漫画でレビューします!
現在上映中の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の27作目となる本作を、自称「マーベルにあまり詳しくない」映画ライターが漫画とともにレビューします。
ライター:直江あき(ブログ:ライター直江あきのブログ)
ライター・漫画家。早稲田大学教育学部卒。一児の母です。ブログ「ライター直江あきのブログ」に漫画などをアップしていきたいと思っている。
MCU初心者が見る「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
1月7日に公開された「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。「スパイダーマン:ホームカミング」「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」に続く最新作です。
本作は、トム・ホランド演じる「スパイダーマン」シリーズの3作目であるとともに、MCUシリーズの27作品目でもあります。MCUシリーズは一連の物語となっているため、長年のファンではない人が見るにはハードルが高いイメージがありがちです。
かくいう筆者も、ちゃんと観たMCU作品は2つだけ。それが今回紹介する「スパイダーマン」シリーズの前作「スパイダーマン:ホームカミング」と前々作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」なのです。
なお、筆者は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を視聴せずに「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を鑑賞した結果、冒頭で突然「実は宇宙半数の命が消えていた」という衝撃的な話を突きつけられてしまいました。しかし、過去作のエピソードはのメインストーリーにはそこまで関係がなかったため、気にせず楽しむことができました。
実は親しみやすい「学園もの」
MCUに興味がない筆者がスパイダーマンシリーズを観ているのは、女優のゼンデイヤ・マリー・ストーマー・コールマンが出ているから。彼女はディズニー・チャンネルのドラマ「シェキラ!」のロッキー・ブルー役や、ティーン・スパイ K.C.」のケイシー・クーパー役で、アメリカのティーンの間で絶大な人気をほこっていました。
2017年にスパイダーマンシリーズのヒロイン・MJ役に抜擢されたことで、より幅広い年齢層にも注目されまた彼女。アカデミー賞にもノミネートされたミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』にも出演し、映画界での活躍も期待されています。
スパイダーマンシリーズのヒロインは代々「MJ」という役名の女の子というのが定石ですが、ゼンデイヤ演じるMJはクールで知的、とにかくかっこいいんです! 常に問題意識を掲げ、デモにも参加する意志の強い女性として描かれています。
また、トム・ホランド演じるスパイダーマンの若者特有の軽いノリも本シリーズの魅力です。実は、スパイダーマンは、ヒーローものでありながら学園ものでもあります。こちらも、MCUに馴染みがない人でも取っつきやすい理由のひとつになっています。
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