父の背中を見てハッと気付く 祖父の代から続く写真館を継がなかった漫画が泣けて笑える(1/2 ページ)
感動の涙を流す準備はしなくても大丈夫です。
息子が父親の背中を見て感動する展開……というとありがちに聞こえますが、今回紹介するエッセイ漫画『親父の背中』は、感動とはちょっと違う結末が待ち受けていて、読者から多くの反響が届いています。
街の小さな写真館を祖父の代から営んでいるという、漫画家のかっぴー(@nora_ito)さんの実家。昔は景気も良かったけど、今では写真館に訪れる人も激減していて、美大に通っていた頃は課題のためにと気軽にスタジオを使わせてもらっていました。
撮影にてこずっていると、「撮ってやろうか」と父親が声をかけてくれました。軽く説明すると「大丈夫だ、任せろ。何十年やってると思ってる」と、心強い言葉が返ってきました。
スタジオの隣の部屋でシャッターの音を聞きながら、昔のことを思い出していたかっぴーさん。写真館を継がないといけないと思っていたら、父は「よっぽど好きじゃなきゃ続かねえよ、仕事なんて」と言って、漫画家への道に背中を押してくれました。父の場合、日がな一日、来るかどうか分からない客を待ち続けるていられたのは、「よっぽど好き」だったからなのでしょう。
いつまでたってもシャッターを切り続けているので、様子を見にスタジオに顔を出してみました。「何度撮っても暗い」と困っている父。再びカメラを構えるその後ろ姿を見た時、なぜか父の背中が“光って”見えたのでした……。
父親への感謝や写真館への思いを情感たっぷりに描いた漫画ですが、この後思わぬ展開が繰り広げられることに。「良い話だと思ったのに!」「感動の予感高まった瞬間に鼻水出た」「こんなオチの素晴らしい漫画久しぶりに見ました」などの声が多数届いた結末は、漫画でお楽しみください。
かっぴーさんは現在、「少年ジャンププラス」で『左ききのエレン』、「cakes」で『左ききのエレン第二部HYPE』、「週刊スピリッツ」で『15分の少女たち-アイドルのつくりかた-』を連載中です。
作品提供:かっぴー(@nora_ito)さん
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