ニュース

耳が聴こえないママの筆談を6歳息子にイタズラされ…… 「紙とペンは私の声」息子に語った言葉が胸に響く(1/2 ページ)

分かってくれてよかった。

advertisement

 耳の聴こえないママさんが、息子君に筆談の邪魔をされた思い出をTwitterで公開し、4000件以上の「いいね」が寄せられるなど関心を集めています。


筆談中に息子にされたイタズラ
分かってくれてよかったです

 この漫画を描いたのは、イラストレーターのミカヅキユミ(@mikazuki_yumi)さん。現在小学3年生の息子「ちどり」君が6歳のころの思い出です。

 ちどり君の通院のため、当時2歳の「かのこ」ちゃんと3人で病院を訪れたミカヅキさん。スタッフが差し出した紙に、次回予約の希望日を記入します。

advertisement

 それを見ていたちどり君が後ろから寄ってきて、ボールペンの押しボタンをポチリ。筆談の邪魔をするイタズラです。


ちどり君の病院に行った時

次回の予約をしているとちどり君がイタズラをしてきます

 何度注意してもイタズラをやめないちどり君。ミカヅキさんは自分の声である「文字」を書くことを妨害されて、怒りがこみ上げてきます。

 その場で叱りたい気持ちはあるけれど、ここで叱ったところで自分の言葉が届かないと考えたミカヅキさん。ちどり君を押さえつけながら、予約のための筆談を続けます。


何度注意してもやめないちどり君

その場で叱ることは控えます

 病院を出てから、ちどり君に話し掛けるミカヅキさん。イタズラをした理由、「やめて」と言ってもやめなかった理由をたずねました。


病院を出てからちどり君に話し掛けるママさん

イタズラをしてきた理由を聞いた後に

 「面白そうだったから」「楽しくてやめられなかったの」と笑いながら答えたちどり君に、自分が嫌だったことを伝え「私の声を取るな!」と気持ちをぶつけたミカヅキさん。病院の待ち時間が長くて暇だったことは認めつつ、誰のために予約をしていたのかを思い出させます。

advertisement

自分の気持ちを伝えます

待ち時間が長く暇だったことは認めつつ

誰のために予約をしていたのかを説きます

 続いて「同じことを自分がされたらどう?」と聞いて、ちどり君に相手の気持ちを想像させたミカヅキさん。紙とペンは自分に取って声を出す手段の1つであることをあらためて伝えると、ちどり君が分かってくれたという手応えを感じたのでした。


自分がされたらどんな気持ちなのかを考えさせて

紙とペンはママさんにとって声を出す手段の1つと伝えると

ちどり君も分かってくれたようです

 その時ミカヅキさんが思い出したのは、ちどり君が赤ちゃんだったころのことでした。熱が出たちどり君を病院に連れて行き、自分が聴こえないことや、ちどり君の症状などを書いたメモを差し出したところ、スタッフさんが聴こえている旦那さんに向かって話し出したことがあったのです。


ちどり君が赤ちゃんのころに行った病院で

ママさんが聞こえないと知ったスタッフさんはパパさんと話し出し

 その方が楽なのは分かるけれど、悔しい気持ちだったというミカヅキさん。自分の「声」を受け取ってもらえなかったと感じたのです。そしてそれは、ミカヅキさんにとって日常茶飯事なのだとか。


自分の「声」を受け取ってもらえなかったと感じます

 そんなこともあり、筆談でやりとりができると「お母さんとして見てもらえてる!」という気持ちになるというミカヅキさん。ミカヅキさんの「声」には、いろんな形の「だいじ」が詰まっているのです。


筆談でやりとりできると、お母さんだと見てもらえているという気持ちに

ミカヅキさんの「声」にはいろんな形の「だいじ」が詰まっているのです

 投稿のリプライ欄には「感情にまかせてその場で怒らないって、簡単にできるようだけど実はとっても難しいこと」「きちんと理解できる形で説明して気持ちを分かってもらうって本当に大事ですよね」といった声が。アルバイト先で筆談を経験したという人からは「文字って人間が作った素晴らしい文明の1つだと感じました」というコメントが寄せられました。

advertisement

 ちなみに、ミカヅキさんとちどり君のコミュニケーションは、口を見て話したり、手話をしたり、筆談を用いたりするとのこと。ちどり君も3年生になり、「今の息子となら、また深みのある話ができそうな気がしています」とつづっています。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. 「口座や住居が……」 坂口杏里、SNSで“重要個人情報を垂れ流し” 「かなりまずい状態」「大丈夫じゃなさそう」心配の声
  5. 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  6. 部屋中に“まさかの原因”で「虫が大量発生」 松井珠理奈「寝るのも怖い」と自宅で大パニック ファンから対処法募る
  7. 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  8. 「価格崩壊ヤバい」 セカストで2150円で買った“破格の掘り出し物”に「やっす……」「こういう事あるんすね」
  9. ホロライブ・天音かなた、実母が“警察が動く犯罪に巻き込まれていた”ことを明かし視聴者騒然 「泣きながら電話かかってきた」
  10. 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる