JR西日本、「Z世代」にフォーカスした新たな鉄道旅情報発信サイト「アオタビ」開設　その背景は？

　西日本旅客鉄道（JR西日本）が「Z世代」に向けた鉄道旅情報サイト「アオタビ」を開設しました。

　アオタビは、2022年現在の若者層、Z世代といわれる層にフォーカスし、西日本エリア各地の魅力や「鉄道の旅」の楽しさや面白さ、便利さ、おトクさをもっと知ってもらおうという鉄道旅情報発信のプラットフォームです。

　3月1日から自然写真家・上田優紀さん、DJ Batsuさん、インフルエンサー・くつざわさんらによるコーナーも登場。スマートフォンで撮る「映える」鉄道写真講座、旅行中に見た絶景を元にして「楽曲をつくる」企画など、Z世代に身近とされる人を起用した新たな企画で西日本エリアの旅の魅力を工夫して発信していくとしています。

　これまであった鉄道旅情報コーナーと何が違うのでしょう。

　その背景に、コロナ禍による社会変容で全体的に鉄道旅行の実施者が減少する中で、同社は「若年層」のみ鉄道旅を選ぶ割合が高い傾向にあったことを挙げます。2021年に発売した「JR西日本／関西どこでもきっぷ」（関連記事）は、若年層の利用者が多くを占めました。

　これらを踏まえ、若年層にも刺さる、これまで展開していなかった／考えが及ばなかった鉄道旅の魅力を「あらためて」掘り起こしていく考えです。

　今後、「じぶんで発信する」「じぶんが好きと思えることで共感する」などをテーマにした情報、「トクトクきっぷのさらにおトクな使い方」「観光列車の新たな楽しみ方」といった情報が集まるサイトに育てていく計画。JR東日本が公式にはじめた「撮り鉄コミュニティ」（関連記事）とともに、鉄道旅にもどんないい効果が生まれてくるのかに期待です。

（大泉勝彦）

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