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ロシア在住の日本人YouTuberが伝える現地情報がリアル 「みんな、手元の現金を車に変えてる」(1/2 ページ)

森さん夫妻の生活に大きな変化はないようですが……対応対策を様々に進め、覚悟も決めている、とのことです。

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 ロシアとウクライナの情勢――。世界各国が対応に追われ、ニュースは連日その情報を流しています。その一方、それら当事国で暮らす「一般人」の情報はなかなか見られません。

【前編】【複雑すぎる心境…】ロシアの通貨ルーブルが「紙クズ」になる前に仕方なく…結局、スバル・フォレスターを買う

 動画は、ロシア西南部にある「ロシア連邦・タタールスタン共和国」の首都カザンに住む森翔吾さんが公開したもの。森さん一家を含む一般市民が目の当たりにしている「リアルなロシア国内の現状」を伝えています。

 ロシアに移住し、その暮らしぶりやロシアの日常、妻子と過ごす幸せな日々など、現地に住む人ならではの情報をYouTubeチャンネルから発信していた森さんでしたが……。各国からロシアへの経済制裁が始まった直後、2月27日にアップロードした動画から雰囲気が一変。ロシア経済の混乱と、それに対する市民の動きを伝える内容となっています。

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 動画は車を走らせる森さんの横で、奥さんがカーディーラーへ問い合わせを続けているところから始まります。この日の森さん夫妻は、ロシアのお金「ルーブル」の価値が下がり続けていることを受け、今のうちに手持ちのルーブルを高価で価値の安定している物に交換しようと、日本の自動車を買いに向かっていたのです。

 森さんいわく「モスクワより慌てた様子はない」というカザンでの日常ですが、それでも同じことを考えている人は多いようで、トヨタのディーラーではたった1日で「トヨタ・RAV4」が30台も売れたとのこと。

 到着したカーディーラーでは悩んだ末に、380万ルーブルで「スバル・フォレスター」の購入を決意。ところが、クレジットカードの使用限度が100万ルーブルに制限されていたことが発覚。その後、現金が残っているか分からない銀行で280万ルーブルの引き出しに成功し、なんとか購入にこぎつけました。

 それからわずか数日で、購入した「スバル・フォレスター」は600万ルーブルに値上がりしていました。このようなインフレが続くなか、森さん夫妻は続いて「値上がりする前に新しい家電を買っておこう」とお店へ向かうのですが……家電の価格は既に30%から100%も上昇。もともと3万ルーブル程度だったエアコンを4万ルーブルで購入しました。

 物価の急上昇が続くロシアですが、森さんは「ロシア人は意外と冷静なのかも?」とも。森さんからすると劇的なインフレでも、現地の人たちはソ連崩壊などを経験してきているため「あぁ、そうなんだ」と受け流しているようにも見えるそうです。

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 ロシアの首都・モスクワでの混乱は顕著なようだとしつつも、少なくとも自分の住むカザンや、近郊のキーロフでは、取り付け騒ぎのようなことも起こっておらず、スーパーの物品も小麦や砂糖は売り切れていたものの、買い占めは起きていないそうです。

 それでも「26日時点で一部の家電店が価格を3割上げていた」「ネットオークションに出品し、売れ残り続けていた不用品が一気に完売した」「30ルーブルの炭酸水が50ルーブルに値上がりした」など、目に見えるところで影響が出てきているとのこと。

 森さんの動画では、自身の在住するキーロフ周辺に限った情報ではあるが、と補足しつつも、さらに詳しく現地の状況と生活を解説しています。

動画提供:森翔吾さん(森翔吾さんのYouTubeチャンネル
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)

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