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最高のアニメ映画「アイの歌声を聴かせて」の魅力を全力紹介 見たら幸せになれる20の理由(1/3 ページ)

3月11日から期間限定先行レンタル配信がスタート!

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 「アイの歌声を聴かせて」というアニメ映画をご存じだろうか。知らない方は、3月11日から期間限定で各種配信サービスでの先行レンタル配信が開始されたので、他のどの映画よりも優先して見てほしい。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 なぜなら、本作はアニメ映画史を塗り替える、正真正銘の大傑作であるからだ。その証拠に、劇場公開時にSNSでは熱狂的な支持を集めており、複数回鑑賞した上での絶賛はもちろん、Twitterでの愛のこもったファンアート、Tiktokでの全力で推すレビュー動画などが次々に投稿され、さらにファンの熱量は激増していった。1月には、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞にも選ばれている。

 本作は2021年10月公開だが、今でもファンは「#細かすぎて伝わらないアイの歌声を聴かせてのここが好き選手権(※ネタバレ注意)」というハッシュタグを付け劇中の好きなシーンをたくさん挙げている。最近では、有志によるTwitterのコミュニティーまで作られた。

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 公開当初の興行成績は控えめだったものの、口コミを受け一部の劇場では異例の上映回数増加や最大箱が用意され、首都圏では満席に近い回も続出した。さらに、上映開始から2週間後に公開されたPVが、これだけで涙するほどに素晴らしい出来栄えなのでぜひ見てほしい。ここから想像される以上の感動が、本編では待っている。

絶賛口コミ御礼!映画「アイの歌声を聴かせて」ロングPV。制作者は予告編&CMディレクターの横山裕一朗

 このように、「アイの歌声を聴かせて」には絶賛の嵐が巻き起こる理由が無数にある。今回は「見たら幸せになれる理由」と題し、筆者の絞りに絞った推しポイント・20個を挙げていこう。

1:オープニングから「あっ大傑作」

 映画が始まってから数秒で「あっ大傑作」と筆者は思った。何しろ、喜びがいっぱいにあふれた音楽に乗せて、3DCGで制作された、煌びやかな光いっぱいの、電脳空間のような美しい光景の中を飛んでいく、高揚感たっぷりの映像から始まるのだから。

 後述もするが、本作は「複数回見ることで感動が倍増する」内容でもあり、2回目の鑑賞では筆者はここですでに号泣していた。

2:ポンコツ(?)かわいいヒロインのドタバタ劇

 本作の物語は「ひとりぼっちの高校生・サトミが、ある日シオンという転校生から唐突に『今、幸せ?』と質問される」ところから始まる。実は彼女は人間ではなくAI(ロボット)で、その後も事あるごとにサトミを幸せにしようと頑張るのだ。

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(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 「女子高生AIが学校にやってきた!」というドタバタ劇がまずは楽しい。シオンはエキセントリックで無茶苦茶だが、その一方で天真らんまんでかわいい。また、初めこそポンコツに思えていたのが、次第に「それだけじゃない」ことも分かっていく過程も興味を引く。とにかく、導入部分から面白いのだ。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

3:「日常に溶け込む」「少し先の未来を思わせる」SF要素

 本作の主な舞台は、一見すると現代と変わらない田舎町および高校であるが、そこかしこに「バスの自動システム」や「一輪バイク」などのAIやガジェットが登場する。さりげない「日常」を描きながら、そこに溶け込むSF描写もリアルに映る。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 作中の舞台には「実験特区として試験的にAIを使っている」という設定がある。例えば「田植えロボット」は客観的にみれば非効率極まりないのだが、それもAIの実験の一貫と捉えれば納得できる。家や学校にあるAIも、スマートスピーカーが進化したような、現実の延長線上にあるものだ。そうした「少し先の未来を思わせる」要素はSFファンにとどまらず、万人がワクワクできるものだ。

4:クスっと笑えるコメディー描写

 本作はストレートに「コメディー」でもある。前述したような女子高生AIがやってくるドタバタ劇と、彼女がAIだとバレないようにするキャラクターの大真面目な奮闘にもクスっと笑えるようになっている。筆者は4歳と5歳のおいっ子と一緒に見たのだが、彼らもツボに入っていたので、小さいお子さんにもおすすめだ。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

5:ミュージカル映画として楽しすぎる

 本作最大の特徴であり魅力と言っても過言ではないのが、「ミュージカル映画」でもある点。劇中歌はそれぞれがメロディアスで耳に残り、歌詞もうまくキャラクターの心情を示している。中には「ジャズ柔道」という、斬新過ぎるアイデアも込められている。

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(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

 ひとつひとつの楽曲がハイクオリティーで、さらにリップシンクや体の動きまでも見事にシンクロさせた、ミュージカルの楽しさを堪能してほしい。しかも「ミュージカルでいきなり歌い出すのって変だよね?」的なツッコミへの回答も用意されており、違和感をも逆手に取った物語の構造も見事だ。

6:明るい「桐島」的な青春群像劇

 本作は「青春群像劇」でもある。登場キャラクターは高校生という多感な年頃であり、それ故に周りとの付き合い方や、恋人や部活動や将来の夢など、等身大の悩みにぶつかっていく。

 これらはどれも共感できるものだし、言葉の端々を拾うだけでも彼らのことが大好きになれる。そして、このような心情が絡み合う作劇の完成度も高く、まるで「明るめな『桐島、部活やめるってよ。』」だ。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

7:まさかのホラー要素も

  Twitterで本作を検索すると「ホラー」がサジェストされることも話題となった。劇中では、人間が普遍的にAIに対して抱くであろう恐ろしさを、ガチで戦慄する手付きで描く瞬間がある。後述する「AIのポジティブな可能性」だけでなく、そうした潜在的な怖さを示しているのもフェアだ。

8:母性本能をくすぐるイケメンに惚れる

 ここで声を大にしてはっきり言っておきたいのだが、本作はかわいくてカッコいい男の子が登場するので、女性にも是が非でも見てほしい。エントリーNo.1は「ゴッちゃん」、もう見るからにイケメンで、「なんでも80点」という客観的にはぜいたくな悩みを抱えているが、だからこそ母性本能がくすぐられる。 興津和幸のイケボも100点満点。

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(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

9:かわいい煉獄さんの声で耳が幸せ

 超魅力的な男の子のエントリーNo.2は「サンダー」。柔道部員のコメディーリリーフ的な立ち位置のキャラで、事あるごとに大慌てする様がいとおしくてたまらない。しかも声優は「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎でおなじみの日野聡である。実質かわいい煉獄さんの声で耳が幸せだから見てほしい。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

10:優しいオタクのかわいさは正義

 超魅力的な男の子のエントリーNo.3は「トウマ」。彼は電子工作部のオタク少年なのだが、その引っ込み思案っぽいところも含めてアルティメットキュートを体現したような存在でもある。AIや高い技術を目の当たりにして目を輝かせる様は「あっ好きです結婚してください」と秒で求婚したくなる。工藤阿須加のかわいいは正義な演技も完璧である。

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
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