山にいた野良猫を保護して1年、猫嫌いな夫が変わった…… 次第に心を開いてくれる猫の姿に感涙(1/2 ページ)
自然と涙があふれます。
野生の猫として生き抜いてきた猫ちゃんを保護。その1年間を記録した動画がYouTubeチャンネル「コノポックル」に投稿され、「感動しました」「天使みたいな子」などのコメントが寄せられています。動画の再生数は39万回を超えています(3月17日時点)。
投稿者さんの別荘にたびたび訪れていた、山に暮らす白猫「シロ」さん。シロさんはごはんをもらいにウッドデッキに来ても、人には決して近づかない野性的な野良猫でした。投稿者さんは、真冬には雪が降り積もる厳しい環境下で必死に生き抜き、両耳がガンの進行で黒ずんでいたシロさんのことがたまらなく心配になり、いとおしさを感じるようになったそうです。
投稿者さんの夫は猫嫌いでシロさんの保護には当初反対していましたが、2021年2月20日、ボランティアさんの力を借りて保護に成功。その後治療のため両耳を切除しましたが、耳が聞こえなくなることはないとのことでした。
シロさんは厳しい環境下で妊娠出産を繰り返してきたため衰弱しており、猫エイズと診断されました。ストレスによる発症を防ぐために、シロさんは別荘の主となって療養生活することに。投稿者さんは片道2時間かけて、自宅と別荘を往復しながらお世話をするようになったのです。
保護当初はみかん箱に閉じこもり、ケージを開けても出てこなかったシロさん。見守りカメラには、ケージによじ登り窓から外を眺めようとする姿や、不安そうに鳴く姿が映っていました。
しかし4月には、投稿者さんがくると隠れるも、甘えた声で鳴いてくれるように。さらに、投稿者さんが帰ろうとするとときどきお見送りしてくれるようにもなりました。その姿がたまらなくいとおしく、帰るに帰れないときもあったんだとか。投稿者さんがシロさんのために作ったキャットタワーに登る姿は真っ白でとても美しく、まるで自然を見渡す山の守り神のようです。
保護後もしばらくは投稿者さんを警戒している様子でしたが、しばらくすると初めてさわらせてくれるように。また、6月にはシロさんに見守られながら、初めてのミルクボランティアで赤ちゃん猫4匹のお世話に挑戦。その後2度目のミルクボランティアの3匹の中で、夫のそばに寄って行った1匹の茶トラ「ホープ」ちゃんを家族に迎えることに決めました。
ホープちゃんを別荘のシロさんの元へ連れて行くと、シロさんは甘えたり怒ったり大忙し。投稿者さんに甘えたい気持ちがあったのと、子猫に野良猫界の掟を教えようとしたのかもしれませんね。次第に猫を飼うことを許してくれるようになった夫を見て、投稿者さんはさらに保護猫の「ポポ」ちゃんも自宅に迎えることにしました。
9月には、シロさんと夫がついに初対面。さらに10月にはまた赤ちゃん猫を預かるなど、いつの間にか夫婦で猫に囲まれる生活を送るようになっていました。シロさんも爪とぎの上でくねくねしながら毛づくろいするなど、家猫のようにくつろぐ姿を披露。そんなシロさんを見て、投稿者さんは涙を浮かべたそうです。
怯えていたシロさんがリラックスできるようになり、猫嫌いだった夫が猫を受け入れ……。投稿者さんの周りの環境が、ゆっくりと変わりはじめていました。
12月、シロさんは苦手だったおもちゃにさわりはじめ、別荘で夜な夜な楽しくダッシュ! また、今までダンボールで寝ていましたがふわふわのベッドで眠れるようにもなりました。そして1月には、おやつを与えながらたくさんさわらせてくれるように。だんだん距離が近づいて、指をぺろぺろとなめてくれるようにも……!
現在、投稿者さんのご自宅には犬2匹と猫2匹が暮らしています。投稿者さんは、「その団らんにシロさんも混ざって欲しいけど、まだストレスだろうから焦らないようにしている」とのこと。猫嫌いだった夫の周りにはたくさんの猫ちゃんが集まっています。
全てはシロさんとの出会いからはじまり、ボランティアさんとつながったお陰で夢だった「猫との暮らし」が実現。シロさんがたくさんの幸せを運んでくれたようです。投稿者さんは「夫の反対を押し切ってシロさんを保護できたのはYouTube視聴者様たちの後押しがあったおかげ」とも話しています。
さまざまなめぐり合わせのきっかけとなった、美しいシロさんの日常や、猫に慣れていない夫が繰り広げるクスっと笑ってしまうような猫ちゃんとのたわむれは、YouTubeチャンネル「コノポックル」で見ることができます。また、Instagramアカウント(conopockle)でも猫たちの姿を公開中です。
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