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書き上げるまで出られない「原稿執筆カフェ」がはかどりそう 「ちょくちょく店長が進捗を聞いてくる」鬼ルールも(1/2 ページ)

オーナーにオープンの経緯を聞きました。

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 締め切りに追われている人専用の「原稿執筆カフェ」が、高円寺(東京都杉並区)にオープンしました。切羽詰まった人々が集まる緊張感と、終わるまで帰れない厳しいルールのおかげで、作業がはかどりそうです。オーナーに開店の経緯を聞きました。

デッドライン間際の人の駆け込み寺に?
似た事情を抱える人同士連帯感が生まれているのか、みなさん作業に集中できている様子

 同店はライブ配信・撮影スタジオ「高円寺三角地帯」の閑散時間帯を活用した、不定期営業のコワーキングスペース。雑誌や書籍の執筆、翻訳作業、企画書作成、ネーム入れや校正作業といった原稿執筆を目的とする人だけが利用できます。

 原稿執筆に特化するだけに、店内のルールも独特。利用者は入店時に「何時までにどれだけの分量を書くか」といった作業目標の記入を求められ、これを達成するまで退店できません。

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原稿が捗りそうな厳しいルール

 さらに、利用中は1時間おきに店長から進捗状況を尋ねられるルールもあり、急かされるとはかどるタイプの人にはぴったり。尋ね方は「マイルド」「ノーマル」「ハード」から選べるので、締め切りへの焦り具合に合わせて調節できそうです。

店長としては、S(急かす)・M(マイルド)・H(方言)の3種類と認識しているもよう

 利用料金は30分につき150円で、おかわり自由のコーヒー付き(食品持ち込み可)。店内はWi-Fi完備で、客席ごとのコンセントや、USB急速充電器やPC冷却スタンドなどの備品も充実しています。

各席に電源コンセントとUSBコンセントが2口ずつ提供。スマホスタンドも用意されています
席数は窓際カウンター4、カウンター4、テーブル2の計10席

 締め切りに追われる人の心理を突いた数々の仕様から、お店は「原稿執筆というものをよく分かっている」「ルールがガチすぎて怖い」とTwitterで話題に。「今の私に必要なカフェだ」「自宅では書けない派なのでこういうお店はありがたい」など、締め切りを抱える人から感心する声が上がりました。

 編集部は高円寺三角地帯のオーナー、川井さん(@TakuyaKawai)にオープンの経緯など詳細を聞きました。

―― 原稿執筆カフェが生まれたきっかけを教えてください

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川井さん 高円寺三角地帯では、昨年も同様に動画編集に特化した「動画編集カフェ」をオープンし、Twitterで話題となりました。このとき「原稿執筆カフェとかも欲しい!」という意見が寄せられたのがきっかけです。

 動画編集カフェは、私が動画関係者と出会いたくて自ら店長となって始めたので、原稿執筆カフェはライターさんなど、その業界の人に店長をやってもらいたいと考えていました。そんな折、脚本家の月瀬りこ(@seal_k_seal)さんから「店長やりたいです!」とお申し出をいただいて「ぜひ!」となり、今回のオープンに至りました。

―― 4月7日に初回営業がありましたが、何人くらいの方が利用されましたか

川井さん 11人ほどの利用がありました。

―― 来店した人の反応はいかがでしたか

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川井さん 皆さん目標の作業を終わらせて、すがすがしい表情で退店していくのが印象的でした。

―― Twitterでの反響について、感想を聞かせてください

川井さん 「動画編集」より「原稿執筆」の方がはるかに裾野が広く反響が大きいことに驚きました。


 原稿執筆カフェは隔週ペースで営業する予定で、開店時間は13時から19時まで(最終入店18時)。次回のオープンは4月20日を予定しています。

13日追記

 反響を受け、営業日が拡大されました。

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画像提供・協力:川井さん(@TakuyaKawai

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