VRアバターはビデオチャットより素の自分が出せる　東京都市大学などの研究で判明（1/2 ページ）

　東京都市大学やTIS、岡山理科大学、工学院大学は、「オンラインでのコミュニケーションで自己開示を促すには、VRアバターを用いることが効果的である」との研究結果を発表しました。ビデオチャットよりも自分をさらけだせるそうです。

　今回行った検証では、男女54ペア（108人）に、「ビデオチャット」「外見がユーザーと類似しているVRアバター」「外見がユーザーと類似していないVRアバター」の3種類のコミュニケーションツールを使って対話してもらいました。

　その結果、「外見がユーザーと類似していないVRアバター」「類似しているVRアバター」「ビデオチャット」の順で自己開示が促されることが明らかに。さらに、VRアバターはビデオを使った時よりも自己開示するにもかかわらず、ユーザー自身の認識には違いがみられなかったそうです。

　東京都市大学らによると、コミュニケーションツールにおいて、視線や表情、ジェスチャなどが少ない方が自己開示が促されると考えられており、実際にテキストを介したコミュニケーションツール（例えばテキストチャット）だと自己開示が促されやすいことが分かっていました。

　これをふまえ、同大学などは外見による社会的な手掛かりを少なくしたVRアバターだと自己開示が促されると推測。今回の研究を実施し、それを明らかにしました。

　今回の研究結果について、同大学らは、「新たなソーシャルVRアプリケーションの設計として役立つことが期待されます」とコメントしています。