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「ビビるくらい目が覚める」「生活クオリティ上がった」 品薄続く「ヤクルト1000」なぜ、いつから人気に? 「悪夢を見る」ウワサについても聞いてみた(1/2 ページ)

いつも売り切れで買えない……。

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 「ビビるくらい目が覚める」「4割増で生活クオリティ上がった」――2021年の末ごろから、こんなツイートが定期的にTwitterで話題になっています。いずれのツイートも、昨年ヤクルトが全国販売を開始した機能性表示食品「ヤクルト1000(Yakult1000/Y1000)」公式サイト)に関するもの。実際に売れ行きも好調なようで、店頭でも品薄で買えない状況が長いこと続いています。

 いつのまにか発売され、いつのまにか人気商品になっていた「ヤクルト1000」。一体何がきっかけで人気に火がついたのか、また一部でささやかれている「悪夢を見るようになった」というウワサも本当か、ヤクルト本社に聞いてみました。

Yakult1000/Y1000(商品ページより)

 

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「睡眠の質向上」効果に絶賛

 「ヤクルト1000」は、ヤクルトが2021年に全国販売を開始した機能性表示食品。ネット上ではまとめて「ヤクルト1000」とよく呼ばれていますが、実際には宅配専用の「Yakult1000」と店頭販売用の「Y1000」の2種類があり、内容量や価格が少しずつ違っています。

 最大の特徴は、1ミリリットルあたり10億個の乳酸菌シロタ株が含まれている点で、これは“ヤクルト史上最高密度”とのこと。これにより、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能があるといいます。ネットで話題になっているツイートを見ても、特にこの「睡眠の質向上」効果が絶賛されているようです。

 実は筆者もうわさを聞いて、4月半ばごろからコンビニなどでずっと探しているのですが、いつ見ても「Y1000」の棚だけが空で、実物すら見たことがないという状況。ネット上でも「買えない」というツイートはよく目にします。

近所のコンビニでも常にこの状態(編集部撮影)

 またもう一つ興味深いのが、最近になって「飲み始めてから悪夢を見るようになった」という報告が増えてきていること。しかも「睡眠の質向上」の効果はちゃんと出ているようで、ツイートを見ていると「悪夢は見るが睡眠の質は良くなった」という報告も多くみられます。一体どういうことなんだ……。

 ――とまあ、いろいろ気になる点も多い「Yakult1000」「Y1000」。まとめてヤクルト本社に聞いてみたところ、次のような回答がありました。

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「Yakult1000」は1日当たり約114万本を販売

―― ここまで話題になっていることについて、何かきっかけはあったのでしょうか。

ヤクルト:「Yakult1000」は2021年4月に全国発売が開始になりましたが、間もなくインターネット注文サービス(ヤクルト届けてネット)での新規注文をお断りしなければならなくなるなど、大変多くのご注文をいただきました。「Y1000」については、2021年10月に全国発売を開始しましたが、発売間もなく想定を上回るご注文をいただき、一部店舗で品薄の状況となっています。

 ご愛飲いただいているお客さまの多くは、「Yakult1000」「Y1000」の機能性(特に睡眠に関する機能)について体感をされている方が多いと感じています。またそのご体感いただいた声を、SNSなどを通して発信していただけたことで話題になったのだと考えています。

―― 実際の売れ行きはいかがでしょうか。

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ヤクルト:2021年4月~12月実績で言うと、宅配の「Yakult1000」は1日当たり約114万本販売されています。「Y1000」は1日当たり20万本の販売を目標としていましたが、それを上回る販売となっています。

―― 「Yakult1000」と「Y1000」はどのような経緯で開発した商品ですか。

ヤクルト:乳酸菌シロタ株を400億個含んだ「ヤクルト400」を1999年に発売してから、さらなる高密度の商品の検討を始めていました。

 その時期に、脳と腸がお互いに影響しあうという“脳腸相関”を示す研究が出はじめ、学術分野ではその研究が進みました。また、乳酸菌シロタ株についても、基礎研究において高密度にすることで神経系に作用することが明らかになっています。その作用をお客さまへのメリットとして具現化できる機能は何だろうと考えたところ、ストレスや睡眠に行き着きました。

 ストレスや睡眠は社会課題としても認識されていましたので、まだ市場としては大きくはなかったのですが、いち早く解決したいという使命を胸に、商品化したのが「Yakult1000」です。そして「Yakult1000」の売上が好調だったことから「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に対するニーズが予想以上に高かったことが分かり、お客さまのライフスタイルに応じて、購入・飲用しやすいように店頭向けとして設計したのが「Y1000」です。

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―― 「悪夢を見るようになった」という声もよく見かけるのですが、認識していますか。

ヤクルト:SNSでそのような声があることは認識しています。

―― 実際にそのような効能はあるのでしょうか。何か理由について心当たりなどは……?

ヤクルト:当商品(「Yakult1000」「Y1000」ともに)は、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレスの緩和」「睡眠の質向上」といった機能を有した機能性表示食品です。夢についての試験は実施しておりませんので、当社としては回答することができません。


 ヤクルトによると、「Yakult1000」「Y1000」ともに、発売直後から新規注文を休止したり、品薄状態のお詫びを出したりするなど大きな反響があったといいます。また、機能性の中でも特に「睡眠に関する機能」について実感している人が多く、それらがSNSなどを通じて発信されたことで話題になったのではとのことでした。

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 また、気になる「悪夢」説については残念ながら具体的な回答はいただけなかったものの、少なくともSNSでそうした声があることは認識しているとも。筆者もぜひ自分で飲んで体感してみたいのですが……。

 ちなみに編集部の「かれこれ半年以上飲んでいる」という人に感想を聞いたところ、「もともと寝つきが悪くて会社の人に相談するくらい困り果てていましたが、わらにもすがる思いで飲みはじめたら、確かに寝つきの悪さや睡眠の質の悪さは改善されたように感じます」とのこと。また、悪夢については「もともと悪夢ばかり見る人間なのでわかりませんが、夢の内容を覚えたまま覚醒するような感覚はありますね」とのことでした(寝起きの記憶がはっきりする→悪夢だった場合に記憶に残りやすいという可能性……?)。

 何にしても、まずは一刻も早く今の品薄が解消され、近所で普通に買える状況になることを願うばかりです。

 

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