大好きな兄柴犬に、ずっと寄り添い続ける元保護猫　年老いても「朝も昼も夜も一緒」な姿に感動の涙

　本当の親子のように身を寄せ合う柴犬さんと猫ちゃんの変わらない絆が、TikTokで感動を呼んでいます。2匹の感動的な姿に動画の再生数は35万回を突破、1万4000件の“いいね”を記録しています。

　保護猫で子猫だった「ちまき」君が、自分を見つけてくれた柴犬さんをママやパパのように思い、お互いに年を取ってもずっと一緒にいる姿に胸が熱くなります。

　飼い主さんとの散歩中に行った公園で、柴犬の「エン」君が、生まれてまもないちまき君を発見。猫風邪をひいて弱っていたところを保護されたちまき君は、その日からエンお兄ちゃんと離れないと決めたようで、隣でご飯を食べたり、まねするように毛づくろいをしたりと、いつも一緒にいるように。

　また突然“ママ代わり”になったエン君も、やんちゃな子猫のちまき君が遊びで顔に飛びついてきたら、「こんな風にしたら痛いでしょ？」とばかりに優しく教えてあげる姿がみられるように。そんな温厚なお兄ちゃんぶりに、ちまき君もますます大好きになっていったようです。

　ちなみにエン君も危険な状態で発見された保護犬でした。2010年9月に車にはねられ生死の境をさまよっていたところを保護され、病院での手術を経て、その後保護主さん（現在の飼い主さん）の家族になりました。

　それぞれ過酷な状況で大切な相手と出会い生き抜いたふたり。2021年3月4日には、飼い主さんたちにたくさん愛され、そしてちまき君のお兄ちゃんにもなったエン君が虹の橋を渡ってお空へ。ちまき君は、その直前までご飯も食べず、すっかり“おじいちゃん”になったエン君のそばを片時も離れなかったといいます。

　遊び相手で同時に“ママ”だったエンお兄ちゃんが“おじいちゃん”になっても、ちまき君はまるで面倒を見るように朝から夜まで一緒にいたそうです。動画では「かっこいい介護猫になる！」と決心を固めたような表情もみられ、もしかしたら、今度は自分がお兄ちゃんを守ろうとしていたのかもしれません。

　お兄ちゃんがお空へ旅立ってからしばらく、ちまき君は落ち込んでしまい、見て分かるほどに痩せてしまったりもしましたが、現在は獣医師さんのフォローなどもあり、すっかり元気になっているとのこと。

　それでもエンお兄ちゃんが心の中にいるのは間違いないようです。たまにエン君のベッドをぼーっと眺めていたり、突然鳴いてお兄ちゃんの寝ていた場所に飛び込んだり――きっと“見えている”のだと飼い主さんは言います。

　ちまき君や一緒に暮らす他の猫ちゃんの日常、そしてエン君との温かい思い出は、TikTok（@espritdelange）とInstagram（@shibainu.en）にて公開されています。

　ちまき君は現在、後からやってきた元保護猫の「みんく」ちゃん、「陽葵（ひまり）」ちゃん 、「咲楽（さきら）」ちゃんと暮らしています。先輩らしく、陽葵（ひまり）ちゃんの面倒を見るような姿がみられ、エン君から愛を注がれたように、今度は年上のお兄ちゃんとして愛を注いでいるようです。

画像提供：柴犬エンと猫のちぃ（@espritdelange）／エンとスイスと4猫ちゃん（@shibainu.en）

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