ガーナから送られてくるリモートワークの報告がなぜか全部“自撮り”で話題に 現地との“ほほえましい”やりとりに思わずほっこり(1/2 ページ)
お子さんと一緒に“キメ顔”で写っているのが最高。インタビューもしました。
ガーナから送られてくるリモートワークの報告がなぜか全部“自撮り”でくるというツイートが、ほほえましいと話題です。Twitterでは「ほっこりした」「元気でる」との声が上がっています。どうしてこうした写真が送られてくるようになったのか、その背景を投稿者の田口愛さんに聞いてみました。
投稿者である田口愛さんは、Mpraeso合同会社CEO兼MAAHA CHOCOLATE代表で、ガーナのカカオ農家の貧しい現状を改革するために、さまざまな活動を行っています。その一環として、現地でチョコレート工場の建設を進めています。
投稿された写真は、田口さんが工場建設の進捗を聞いた際に送られてきたもの。本来は別に撮影者が写っている必要はないのですが、なぜか全て自撮りとなっています。しかも現地の男性がなぜか険しい顔で子どもと一緒に写っており、とてもシュールです。
Twitterでは「なんかめちゃ元気出る」「険しい顔のお父さんと無表情のお子さんの組み合わせにじわじわくる」など、ほっこりコメントが多く寄せられています。また、「信頼性の高い報連相」「数字で送られてくるよりごまかしがきかないしいいのかも」と自撮りでの報告に感心する人もいました。
なぜ自撮りが送られてくるのか? その背景について田口さんにインタビューしました。
―― なぜ自撮りでやりとりするようになったのでしょうか。また、仕事の報告以外の話はされますか?
田口さん:ガーナのジャングルで活動しているのですが、スマホが入ってきたのが最近のため、文字を1つ1つ打つより電話する・写真を送るの方がまだ楽なんだと思います。あとは自撮りが日常のコミュニケーションなのもあるのかもしれません。皆さん自己肯定感が高いので、「今日のオレかっこいいでしょ!」みたいに、特に用事がなくても送ってきてくれたりします(笑)。
―― 自撮りをされている男性は、社員の方なのでしょうか? またリプライで少し触れられていましたが、男性の顔が険しい理由をあらためてお聞きしたいです。
田口さん:私の会社ではMAAHA CHOCOLATEというチョコブランドを経営しているのですが、Kofiさん(写真の男性)はそこの現地パートナーとして創業時から活躍してくれています。険しい顔に見えますが、普段は笑顔にあふれている陽気な人なんですよね。写真を撮る時だけクールにキメた表情を作る方がKofiさんに限らず多いです。
―― 子どもが写っているのが気になりますが、その背景を教えてください。
田口さん:現地は保育園がないので、家でも仕事中でも子どもさんと共に時間を過ごす方が多いです。また家族の境界線が広く、村全体で子育てしているような雰囲気なので、お腹が空いている子がいたら招き入れたりと、皆さん子ども中心で考えられる方が多いです。
―― 最後にあらためて、田口さんの活動についてお聞かせください。
田口さん:チョコが遠い存在だったカカオ農家さんにチョコの味や作り方を伝えたり、ガーナにチョコ工場を建てるプロジェクトを行っています。今はMAAHAというチョコブランドを日本で経営しており、ガーナとの行き来の生活をしております。詳しくはnoteや、東洋経済オンラインに取材されたときの記事などをご覧いただけますと幸いです。
田口さんが代表を務めるMAAHA CHOCOLATEでは、毎週日曜19時からオンラインショップにてチョコレートの予約販売を行っています。なお、配送は約1カ月待ちとなっているそうです。
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