ニュース

死んだ幼なじみが3Dプリンターで“生き返った” 接し方に戸惑う少女の漫画が考えさせられる(1/2 ページ)

姿形も記憶も同じ。それは「同じ人間」なのか?

advertisement

 死んだ幼なじみの“コピー”にどう接していいか分からない――戸惑う少女を描く漫画「3Dプリンターの彼女」が、「考えさせられる」と反響を呼んでいます。作者はTwitterユーザーのなまくらげ(@rawjellyfish)さん。


死んだ幼なじみが複製されて“生き返った”

 幼なじみの仁美を、1週間前に交通事故で亡くしたりん。しかし彼女は今、仁美の“コピー”と一緒に過ごしています。仁美は臨床試験の被検体に選ばれ、遺伝子レベルでスキャンされ、3Dプリンターでそっくりに複製されて“よみがえった”のです。

 それを知るのは仁美の家族と事故を目撃したりんだけ。記憶ごと複製された“ひとみ”自身も知りません。どうしても以前のようにひとみに接することができないりん。何も知らないひとみは、急にそっけなくなったりんの態度に戸惑っている様子です。

advertisement

“コピー”に対して前と同じように接することができないりん

 りんの急変に疑問を投げかけるひとみ。彼女の口から出てきたのは「私が3Dプリンターで作られた複製だから?」。彼女は自分がコピーであることを知っていたのです。さらに彼女はりんに驚きの真実を告げるのでした――。


 姿形も、記憶も同じ。そんな複製があったとして、果たしてそれは「同じ人間」と言えるのか? 自身が自身たるその根拠は何か? 考えずにはいられない物語には「完全にコピーされた自分は自分なのか別人なのか」「自己同一性を担保しているのは何かという哲学的問題」などのコメントが寄せられました。

 思考実験「スワンプマン」を想起したという声も多く見られ、実際になまくらげさんも、スワンプマンから着想を得たとコメントしています。

 同作はなまくらげさんがコミティアで頒布した作品。BOOTHでも頒布されています。

作品提供:なまくらげ(@rawjellyfish)さん

advertisement
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  4. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  7. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  8. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」