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マジか~! AT大型二輪免許の教習車に予想外の新型登場、何とDCTの「NC750L」 CB400SFはどうなる? 変わりゆく自動車教習所の教習車(1/3 ページ)

MTもATもどっちもNC750かー。

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 ホンダは6月13日、自動車教習所向けのAT大型二輪教習車「NC750L(AT教習車仕様)」およびMT車「NC750L(MT教習車仕様)」を発表しました。


AT限定大型二輪免許の教習車として登場するDCT搭載車「NC750L」(写真:ホンダ、以下同)

 NC750Lは、大型二輪教習向けの特殊装備を付加した自動車教習所専用モデルです。750cc直列2気筒エンジンを搭載するツアラーモデル「NC750X」をベースに、前後の教習(車両状態表示)ランプや大型のエンジンガード/バンパーを備えつつ、出力をやさしく抑え、教習時に多用する低速域での扱いやすさに配慮したチューニングを施します。

 クラッチレバーレスのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、クルマのATと同じようにクラッチ操作とシフト操作を自動化するトランスミッションです。ギア変速は車両おまかせの「Dモード」で。手元のボタン操作で意図した手動ギアチェンジも可能です。車両には左手で操作する「クラッチレバー」がありません。一部オプション装着車を除きほとんどの車両に「左足操作のマニュアルギアシフトレバー」もありません。

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 出力は最大37馬力/5500rpm、最大トルクは5.8kgf-m/3300rpm。市販の通常モデル(最大58馬力/6750rpm、最大トルク7kgf-m/4750rpm)と比べ、出力は約21馬力減ながら、より低いエンジン回転数で最大トルクを発生します。

 また、最低地上高がやや低く、トレール量も通常モデルの110ミリに対し、NC750Lは6ミリ長い116ミリと異なるようです。通常モデルより直進安定性と強めのセルフステア具合(バンクでハンドルが切れやすくなる)に寄与する味付けと思われます。


同じくMT教習車の「NC750L(MT教習車仕様)」

(参考)ベース車のNC750X

 車重はNC750L(MT教習車仕様)が228キロ(ランプ/バンパー類込みの重量、以下同)、NC750L(AT教習車仕様)が237キロ。シート高はどちらも793ミリで、通常モデルの800ミリより若干低く設定されています。

 発売は2022年7月21日。以後、教習所での採用、活用が増えていくと思われます。


(参考)小カウル仕様の半ネイキッドスタイルで現NC750 MT教習車のデザインに近いNC750Sもあった

大型二輪教習車NC750Lの主な仕様
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