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「細い人は“ほぼ”肋骨取る手術やってる」ツイートが波紋 医者は「手術後、約数週間は呼吸するたびに痛み」など警鐘鳴らす(1/2 ページ)

韓国のモデルは発端となったツイートに対して「デマ」だと主張しています。

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 「韓国の肋骨取る手術やりたい…韓国のウエスト細い人ほぼやってる」。ある美容系インフルエンサーによる投稿が拡散され、波紋を広げています。SNS上では「危険すぎる」「どっかにぶつけただけで、大怪我しそう」「後々健康に悪影響が出そうな気がする」など、安易な手術を危惧する意見が多く見られます。

 美容系インフルエンサーは、肋骨除去の手術をしたいという言葉ともに、韓国のモデルであるzzyuriさんの水着写真を無断で転載。後日、zzyuriさんが胸部のレントゲン写真とともに「いつでも整形一切してないということを証明出来るので、お願いだからデマ作らないでください」とInstagramで主張する事態にまで発展しました。現在、すでに美容系インフルエンサーはTwitterアカウントを削除しています。

zzyuriさんは「肋骨取ったらどうやって生きていくんですか…ww日本語話せるファンの方いらっしゃったらこれ翻訳してDM送ってください。何で肋骨を取るのwww勝手に私の事殺さないでよ…これ1年前の写真だよ」などとコメントしています

 一方で、SNS上では投稿をきっかけに手術に興味を持ったという声も。日本国内でも一部の美容整形外科手術や胸部美容外科などで、肋骨切除・除去手術がプランとして用意されています。手術はどのような手順で実施するのでしょうか? また、どのような危険性があるのでしょうか?

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 編集部が美容外科医・東京ブランシェクリニックの鈴木三奈さんに、手術の手順について聞いたところ、「全身麻酔をした状態で、皮膚を3センチほど切り、丁寧に剥離(はくり)します。肋骨を切除した後、皮膚を縫い合わせる手順です」とコメント。切除・除去する肋骨の本数に関しては「通常、左右で計2本から計6本まで取る形で、体格などを考慮して決めるようです」と話しました。

 危険性については「肋骨の下には2枚の膜を経て、肺があります。その膜と肺の間に空気が入ると、気胸になる可能性があります。ドレーンという管を入れ、空気を抜かないといけません。そのほか、肋間神経が皮膚の下を走っているので、手術後、約数週間は呼吸するたびに痛みがあります。内出血や腫れ、左右差、感染、血がたまる血腫、胸郭の変形が起こることもあります」と注意を促しています。

 さらに、これらの危険性に関して一般的に病院でどのように対応しているのか聞いたところ、「事前に医師から診察カウンセリングで危険性についてお話しして、同意書にサインいただいています。麻酔についても施設によって異なりますが、医師から静脈麻酔全身麻酔などの危険性をお伝えし、同意していただいています」と補足しました。

 一般論として、美容整形をする・しないという選択は「個人の自由」です。ただし、今回の発端となった「韓国の肋骨取る手術やりたい…韓国のウエスト細い人ほぼやってる」というツイートに対しては、自分自身の写真を無断で転載されたzzyuriさんが「デマ」だと主張しています。医師が指摘する危険性についても把握したうえで、手術の有無を判断することを推奨します。

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