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タクシーで“セクハラ発言”の被害にあった 実話を描いた漫画に共感集まる タクシー関連団体は「ナンバープレートと会社名をメモ」と呼びかけ(1/2 ページ)

東京タクシーセンターに対処法について話を聞きました。

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 10年前、妊娠しているときに、あるタクシーの運転手から“セクハラ発言”の被害を受けた──。実話を描いた漫画が「苦痛」「これはひどい」など衝撃を与えています。漫画ではタクシー乗車時のトラブルへの対処方法についても描かれており、「なるほど」「勉強になる」など、今後のために役に立ったという声も。作者は花森はな(@hanamori_h)さん。

 作者は妊婦だったとき、病院へ向かうタクシーで運転手に「ダンナにつっついてもらわんとな」など“セクハラ発言”を浴びせられ、耐えられずに途中でタクシーを降りました。最近、タクシーに乗った際に、当時の話をすると、運転手は「ええっ。そんな運転手まだいるんですか!?」と驚きを隠せない様子です。

 親切な運転手は、タクシーで不快な思いをした際に、意見や苦情をタクシー会社に伝えられる「タクシーカード(エコーカード)」や、タクシー事業者の加盟団体である「タクシー協会」についてを教えてくれました。「同業として許せませんから!!」と憤ります。きちんとした運転手なら怒って当然……!

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 タクシー協会は各都道府県にあり、例えば東京には東京ハイヤー・タクシー協会が存在します。ただし、東京特定指定地域(東京23区、武蔵野市、三鷹市)での苦情・要望を受け付けているのは東京タクシーセンターです。同センターでは会社に所属するタクシーだけではなく、個人タクシーでの乗車時のトラブルにも対応しており、インターネットと電話で苦情・要望を受け付けています。

 今回、編集部では東京タクシーセンターの担当者に、タクシーに乗ったときにトラブルに遭った場合、どのような対応をすれば良いのかと聞いたところ、「ナンバープレートだけでは車両を特定することが難しいです。個人タクシーの場合でも車両には『○○タクシー』という名前が書いているので、ナンバープレートと会社名をメモしていただければ幸いです」と教えてくれました。

 運転席の後ろに設置されている「タクシーカード」はハガキになっており、直接会社に届けられます。日付と車番が記載されているため、乗務員を特定可能です。担当者は「乗務員の対応が悪かったときなどに、タクシーカードに記入して、そのまま郵便ポストに投函すれば良いと思います」と話しています。

 一方で、東京タクシーセンターは苦情・要望の窓口のため、担当者は「東京タクシーセンターは注意・指導までで、乗務員の処分などはできません」とコメント。その後、運転手がタクシー会社に所属している場合は会社が懲戒処分などの対応、個人タクシーの場合はほとんどの運転手が組合に所属しているため、組合が何かしらの対応を取るとのことです。

作品提供:花森はなさん

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