中国の“偽日本街”いつの間にか寂れきってゴーストタウンに 現地の日本人に事情を聞いた(1/2 ページ)
人の取り合いが激しいのはどこも同じなようです。
中国にある“偽日本街”の1つが、寂れきってゴーストタウンのような状態になっているという悲しい現状が話題になっています。なぜこんなことになっているのか、写真を投稿した現地の日本人に話を聞きました。
この“偽日本街”があるのは、広東省の仏山市。「一番街」と呼ばれていた街で、日本語の看板が多数並んでいます。一見すると日本のどこかのようですが、よく見るとところどころおかしな点も。
一番街はオープン直後、アニメ・漫画の「頭文字(イニシャル)D」に出てくる「藤原とうふ店」をそのまま模した店があるなど著作権絡みで問題に。一度閉鎖し、「食番街」に改名してリニューアルオープンしていました。
こうして再出発を果たした食番街でしたが、2022年7月になり寂れきった写真がTwitterに投稿され新たに日本で話題に。どうしてこんなことになったのか、写真を撮影した広州在住のえいちゃんさん(@Eichan_GZ/以下「えいちゃんさん」)に現地の話を聞きました。
えいちゃんさんによると、寂れているのはこの食番街だけでなく、近くのショッピングモールも空き店舗が目立つ状況だったとのこと。どうやら近くにオープンした別のショッピングモールに、人を取られてしまっているようです。
えいちゃんさんが食番街を訪れたのは2回目で、初めて訪れたのは2020年の冬。そのころは多くの人でにぎわっていたそうです。なお、店員も客もほぼ中国人で、日本人の姿はあまりなかったということでした。
現在の食番街はほとんどの店が閉まっており、営業していたのはコンビニと軽食屋ぐらいだったとのこと。話題性で人を集めた“偽日本街”ですが、市場競争で苦戦を強いられているようです。
画像提供:広州在住のえいちゃんさん(@Eichan_GZ)
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