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「蛙亭」10周年で地元ライブ イワクラ&中野がインタビューで明かした10年の関係性(1/2 ページ)

仰天ハプニングから“切実なお願い”まで。今だからこそお互いに言えること。

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 イワクラさんと中野周平さんから成る男女のお笑いコンビ「蛙亭」が10周年を迎え、8月13日にイワクラさんの故郷・宮崎県小林市での凱旋(がいせん)ライブ開催が決定しました。


イワクラさんの故郷・宮崎県小林市で「蛙亭のハッピーサマーライブ」

 お笑い界のビッグ賞レース「キングオブコント」に2011年から毎年欠かさず出場し、2021年ファイナリストとして一躍名をはせた蛙亭。2015年からは「M1グランプリ」にも毎年出場。イワクラさんのネタに中野さんがアドリブで応じるスタイルで、下ネタをフックに人間の切なさを描く、お笑い界でも異質なネタに年々注目が集まっています。

 今回10周年インタビューに、「10周年なんだなぁ」(中野)「10年やってきた感覚が本当にない」(イワクラ)と実感がまるで湧かない2人。しかし話し出すと息ピッタリの掛け合いで、衝撃のアドリブハプニングや、相方への“切実なお願い”、「IPPONグランプリ」時のそれぞれの思いなど、10年の絆を感じさせる濃いエピソードが続出。宮崎アニバーサリーライブに込めた思いや、大きな節目を迎えた蛙亭のこれからを2人に聞きました。

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「目標は今まで通り」「イワクラは垢抜けた」 10年で変わらないこと&変わったこと


蛙亭。左が中野周平さん、右がイワクラさん

ーー 10周年にあたり、まずは率直な思いを聞かせてください。2人は蛙亭10周年をどのように捉えていますか?

中野 10年という認識はなんとなくありましたが、“10周年”という言いまわしは自分からは湧いてこなかったです。マネージャーさんに「10周年ということで、いろいろやろう」と言われて気付きました。人ごとのような感じでしたね。10年あっという間だった気がします。

イワクラ 1年目の後輩から深々としたあいさつをされますが、私は1年目のときの気持ちからずっと変わっていないので。あっという間に10年たってしまった感じです。時が止まっているけど、10年はたっているんだって。

中野 自分が1年目のときにいた10年目の先輩のようにはなれていないなという。置き換えられない。

イワクラ 当時の10年目の先輩って、すごかったんで。

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中野 ジャルジャルさんとか。

イワクラ 比べたときに、あんなにかっこいい先輩ではないなと。同じにならなくてもいいんですけど、ここから頑張っていこうと思いました。

中野 今後また10年、あっという間にたつんだよ。

ーー 決意を新たにされた蛙亭の今の目標は?

イワクラ 目標は今まで通り「キングオブコント」優勝。これまでと変わらず、賞レース優勝が目標です。優勝できたら全国ツアーをして、いっぱいネタを作っていきたい。ネタ番組に都度呼んでもらえるコンビになりたい思いがあります。

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 賞レースで決勝に出場して、テレビのお仕事をいただけるようになったことで、過去の優勝者からネタを褒めてもらったり、「こうした方がいいんじゃない」と貴重なアドバイスをもらったりできるようになりました。パワーアップできた感じはあります。今すごくいい環境で、ありがたいです。

中野 ありがたいね。

ーー 周りの環境に助けられながら変化されていると。お互いの印象は10年でどう変化しましたか。

中野 根本的には変わりませんが、当時のイワクラは田舎者丸出しだったので、だいぶ垢抜けたんじゃないかと。性格が変わったわけではなく、いろいろ経験して表情が明るくなりました。仲間内でしゃべるときの雰囲気でさえ変わりましたね。お笑いの人たちは楽屋でもみんなを笑わせようとするので、自分も含めて良い影響を受けました。

イワクラ 中野さんはJRで働いていた社会人で同期に入ってきたので、みんなから「しっかりしている」と思われていましたし、実際にしっかりしていました。

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 でも、どんどん「頼りにならないんだな」と気付き出して、最終的に「この人に頼るのはもうやめよう」と。ポンコツとまではいかないですけど、「しっかりしている」のは見せかけだったんだなと。

中野 ポンコツよりたち悪いな! 中途半端!

イワクラ しっかりしていそうで、しっかりしていないところが面白いので、そこを生かしてネタを作ろうと考え方が変わりました。早めに気付けて良かったです。

中野 面白いって言われたら怒れないですよね。ずるいなぁ。

「変な空気に」イワクラ仰天 アドリブだからこそ起きた中野のハプニング

ーー イワクラさんが考えたネタに、中野さんがアドリブで応じるスタイルを結成当初から一貫していますが、10年間でアドリブならではのハプニングはありましたか?

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イワクラ 真っ先に思い付くのがあって(即答)。「ルミネtheよしもと」の舞台で、待ち合わせをしている私の元に、中野さんが「マッチングアプリで出会った変人」として来るネタを披露したときのことです。「出身地どこですか?」「どこどこです」「フフッ、どこやそれ」みたいに、中野さんのアドリブに私が笑うスタイルのネタで。

 最初に私が「もしもし? 今『喫茶店』で、マッチングアプリの人と待ち合わせしてるの」と電話の会話で、お客さんに設定を伝えているんですよ。そこに中野さんが登場して「マッチングアプリの人~?」って大声で探すんですけど。何を血迷ったのか、登場するや否や、中野さん「ここが『ルミネtheよしもと』か!」って。

 「喫茶店」で待ち合わせしている設定なのに、「ルミネtheよしもと」って! 「え、やば、こいつ」って思いました。会場、めっちゃ変な空気になりました。

中野 (思い出して笑う)。いつも舞台に出るときに「何か1個、新鮮なことやろう」と考えるんです。せっかくルミネだから、ルミネを生かして何か言えるなぁと思って。気付いたらそう言っていて。

イワクラ 「『ルミネの喫茶店』は人が多いなあ」だったら、まだアドリブとして成立するんですけど。

中野 そう! 本当はそういうの言いたかったです! 結局、“イワクラがネタしている「ルミネtheよしもと」に入ってきた変な奴”になっちゃった。

イワクラ ネタ、破綻しちゃって。フォローしようがないんですよ。だって、私が待ち合わせ相手だって、まだ気付いていない状況でやりやがったんで! あれ、怖かったです。お客さん、びっくりしたと思います。

中野 アドリブ、もろ刃の技ですよね……。

ーー でもアドリブのスタイルは、今後も変えないと。

イワクラ (笑顔できっぱり)はい、そうですね。

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