「アヒージョって知ってる!?」「すきやき、ちゃんと映えてる……!?」　60代後半の父が日常を健気に楽しむエッセイ漫画に「癒やされた」の声（1/2 ページ）

　漫画家の並庭マチコ（@manga_m）さんが、ささやかな日常をけなげに楽しむ父親の漫画をTwitterへ投稿しました。8月2日現在、4万件を超えるいいねとともに「お父さんかわいい」「癒やされる」といった温かいコメントが多数寄せられています。

　心がプリンセスなお母さんのエピソードがたびたび注目を集める並庭さんですが、今回の主役は60代後半のお父さん。日々をチャーミングに過ごす姿が話題になっています。

お父さんとアヒージョ

　ある日、並庭さんが実家に帰ってきていたときのこと。エプロンを付けたお父さんが、手作りの夕食を振る舞ってくれました。「今っぽいメニューに挑戦したよ」と言って出てきたのは……アヒージョ！

　お父さんはドヤ顔で「アヒージョって知ってる!?」と尋ねてきますが、アヒージョは2000年代から日本で流行しているため“今っぽい”メニューとは言いがたいものです。思わず遠い目をした並庭さんは「10年以上前から知ってる」とずばり告げるのでした。

お父さんとすきやき

　またあるとき、お父さんはすきやきを作ってくれました。並庭さんが来るのがうれしかったのか、なんと4日前から献立を考えてくれていたとのこと。「そんな前から!?」と驚く並庭さんは、写真をTwitterに載せようとすきやきにカメラを向けます。

　しかしそこで、お父さんからのストップがかかりました。何を心配しているのかと思えば「ちゃんと映えてる…!?」と、写真映りを気にしている様子。「若者文化への気づかい」を見せてくれたお父さんでした。ちなみに、このときのすきやきの写真も並庭さんはTwitterに投稿しています。めっちゃ映えてる。

お父さんとサックス

　そんなかわいいお父さんの趣味は、サックスを演奏すること。なんとお父さんの部屋には演奏する自分の写真がかざってあるそうです。

　さらに、お父さんは自分の出演したジャズライブの映像をYouTubeに投稿。視聴回数は48回で、内訳はほとんどお父さん本人なのだとか。「自分が自分の一番のファン」なお父さんにほっこりしてしまいますね。

お父さんとねこ

　並庭さんの実家の駐車場に猫たちが出没するようになり、発情期なのかニャーニャーとよく鳴いている日が続いていたときのこと。お父さんは布団に入ったものの「ニャンニャンうるさくてねむれない！」とぷんすか怒っていました。怒り方もかわいい……。

　怒鳴っても動かない猫たちに向かってお父さんは……「もうプチトマト投げた！」とのこと。何でプチトマト!?

　実は投げたプチトマトはお父さんが手塩にかけて育てたもの。石を投げて万が一猫にあたったら痛いだろうから、という理由で大切に育てたプチトマトを投げつけたそうです。猫の上からプチトマトが振ってくる光景、想像するとなかなかファンシーですね。

　こんなお父さんのエピソードの数々は「父、かわいすぎるんだが」「声出して爆笑した」「好きすぎる」と大好評。今では「お母さんもお父さんも可愛い」「お母様も面白いけどお父様がツボ」「お母様だけでなく　お父様もステキなんですね…！」と家族そろって親しまれています。

　並庭さんはこの他にもTwitterアカウント（@manga_m）で家族とのエピソードや創作漫画を公開中。お母さんの面白エピソードを中心にまとめた書籍『プリンセスお母さん』全3巻も販売しています。