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小中学生の9割以上に「推しがいる」 “推し活”が広がる中で「スパチャを投げまくりたい」と夢見る子どもも(1/2 ページ)

それぞれの“推し”を見つけているようです。

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 ニフティが運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」が、サイトを閲覧する小中学生を対象に「推し活の実態」を調査。回答した小中学生の94%に“推し”がおり、中でも「アイドル・アイドルグループ」や「歌い手」「YouTuber」を推しとする子どもが多いことなどが明らかになりました。

小中学生はどんな推し活をしているのでしょう

今、推しがいる?

 調査は6月21日から7月12日にWebアンケートで行われ、回答したのは小中学生2932人。「今、推しがいる?」という質問に対しては、全体の94%が「いる」と回答。回答者のほとんどに、現在推しがいるということがわかりました。

質問「今、推しがいる?」

 小中学生の推しのジャンルは、「アイドル・アイドルグループ」が最多の20%で、「歌い手」(15%)、「YouTuber」(14%)が続きます。「その他」には、「TikToker」「イラストレーター」などに加え、「友達」や「学校の先生」など身近な人を推しているという回答もありました。推しのジャンルは集中しておらず、それぞれに好きな物を見つけているようです。

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質問「回答してくれた推しは、何のジャンル? 何のゲームか教えて」

 「1番の推し」には、動画共有サイトで活躍する「歌い手」や、「King & Prince」などのジャニーズグループ、「BTS」などの韓国のアイドルグループのほか、「すとぷり」「いれいす」「カラフルピーチ」といったYouTubeを中心に活動するグループがあげられていました。このほか、『東京卍リベンジャーズ』や『SPY×FAMILY』などの漫画・アニメのキャラクターや、俳優や歌手などを推している小中学生も少なくないようです。

推し活をしている?

 推しを応援する「推し活」については、小中学生の64%が「推し活をしている」と回答。小学生では58%、中学生は76%と、小学生よりも中学生の方が10%以上推し活をしている子どもが多いという結果になりました。

質問「推し活をしている?」小中学生
質問「推し活をしている?」小学生
質問「推し活をしている?」中学生

 推し活の内容はさまざまで、推しが出演するYouTubeやテレビ、SNSをチェックするといったお金のかからないことから、CDやアルバムなどグッズ購入やDVD鑑賞、ライブ参戦など、お金のかかる推し活までありました。なかには、「推しのイラストを描く」「推しの誕生日を祝う」「推しのことを24時間ずっと考えている」といった回答も。

【推し活をしている人へ】どんな推し活をしている?

推しが出演しているものをすべてチェックする/推しの好きなものを食べて、推しがやってるゲームをプレイしてみる/CDやアルバムの購入とDVD鑑賞/キーホルダーやうちわ、下敷きなどのオリジナルグッズを作る/グッズを買い、部屋に飾り、ただただ眺める……

 また、「推し活していることをおうちの人に話している?」との問いには、半数以上(64%)も子どもが「話している」と回答。一方、「話していない」と回答した約4割の子どもが「話していない1番の理由」として最も多く挙げたのは「理解してもらえないと思うから」(32%)でした。その他、「言うのが恥ずかしい」「話す必要性を感じないから」「ただ単純に話すのが面倒くさい」という意見も挙げられています。

質問「推し活していることをおうちの人に話している?」

お金が使えたらどんな推し活をする?

 推し活をしていると回答した子どもたちには、「自分でお金を稼げるようになったら、どんな推し活をしたい?」という質問も。こちらは、スパチャ(スーパーチャット)を使って配信者に投げ銭をしたい、ライブや舞台を見に行きたい、グッズの大人買い、ファンクラブに入りたいなど、多様なお金の使い方が挙げられていました。

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【推し活をしている人へ】自分でお金を稼げるようになったら、どんな推し活をしたい?

推しのライブに行きまくる/グッズを大人買いしたい、爆買いしたい!/コミケや舞台などに積極的に参加します/スパチャを投げまくりたい/ファンクラブに入りたい

 また、「推しができる前と後で変わったことはある?」という質問には、金の減りが早くなった」「推しのこと考えすぎてボーッとすることが多くなった」という意見も。一方で、「交友関係が広がった」「モチベーションが上がった」「ストレスがたまりにくくなった」「人生が楽しくなった」など前向きな変化も寄せられていました。

【推しがいる人へ】推しができる前と後で変わったことはある?

推しを通して交友関係が広がり、今まで仲が良かった人ともさらに仲が良くなった/ストレスがたまりにくくなった。嫌なことがあっても頑張れるようになった/お金の減りが早くなった(笑)/人生が楽しくなった!/推しのことを考えすぎてボーッとすることが多くなったかも…


 保護者に秘密を持ったり、お金が掛かることも少なくないなど、親としては心配なことも少なくない推し活。ですが、トラブルに巻き込まれないようにしっかりと保護者が見守っていれば、“推し”は人間関係を広げたり、創造力を刺激したり、活力を与えたりと、子どもたちの心や生活に刺激や変化をもたらしてくれるのではないでしょうか。

 調査の詳細は、ニフティキッズの「『推し』に関する調査レポート」で公開されています。

(谷町邦子 FacebookTwitter

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