ドミノ・ピザ、クルーを休ませるため執行役員が現場に出て売上3倍 偉い人がガチで調理や接客に臨む姿に反響(1/2 ページ)
ナンバーワン店舗のクルーに夏休みを与えるため、6人の役員が運営を代行しました。
9月9日、ドミノ・ピザの執行役員6人が優秀な成績を収めた熊本迎町店の店長とクルーに休暇を与えるため、1日間運営を代行しました(関連記事)。ピザ作りや接客などの業務へガチで取り組んだ結果、売上は予算の3倍に達し、全940店舗中7位を記録したとのことです。
事の起こりは、ドミノ・ピザが2度に渡って実施した「Lを1枚買うとMが2枚無料もらえるキャンペーン」(関連記事1/2)。企画は好評を博するも、注文の殺到で混乱が生じ、SNSでは現場で対応するクルーを心配する声も上がっていました。
これを受けて、ドミノ・ピザでは2回目のキャンペーン中に顧客から最も高評価を集めた店舗に「夏休み休暇として特別有給休暇(法定外有給休暇)を1日付与する」と発表。その結果熊本迎町店が全国ナンバーワンとなり、休暇中のクルーに代わって執行役員や本部のスタッフが出向き、店舗運営を行うこととなりました。
参加した役員は、ベン・オーボーンCOO(最高執行責任者)やトッド・ライリーCMO(チーフマーケティングオフィサー)をはじめとする、ピザ作りの経験も豊富な6人。午前11時から0時までの、平常通りの営業時間で、店まわりの掃除から生地作り、広告ボードを掲げての販促に至るまで、クルー同様の作業に取り組みました。
当日はテレビ報道の影響もあり、デリバリーの注文だけでなく、「熊本が日本一だなんて、応援しなくちゃ」「テレビで見たCOOがイケメンだったから見にきた」「大分から2時間かけて来た」などと直接来店する人も多数。役員の働く風景を写真に収めたり、一緒に記念撮影をしたりと、大にぎわいだったそうです。
盛況の結果、顧客からのプロダクト評価は5点満点中4.8点、お客様満足度は通常の2倍という好結果に。役員たちが経験を生かすだけでなく、新しい技術をすぐに習得して仕事をこなす姿には、クルーも感心していたということです。
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