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オフラインとオンラインの同時開催で活気を取り戻した「東京ゲームショウ2022」レポート 岡山市から専門学校まで、現地ならではの雑多な魅力が戻ってきた!東京ゲームショウ2022(1/3 ページ)

コロナ禍によるダメージと爪あとは残りつつも、少しずつ戻りはじめたあるべきTGS。

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 2019年の年末から、人類を襲った新型コロナウイルス。その猛威はゲーム業界にも影響を及ぼし、数々のリアルイベントが中止になりました。それは、国内最大のゲームイベントであった東京ゲームショウ(TGS)も例外ではありません。

 2020年はオンラインのみの開催というTGS史上初の異常事態となり、ゲーム業界への多大な影響を感じる年でした。2021年も完全な開催とはならず、大幅に会場の規模を縮小したうえで、来場者をプレスおよびインフルエンサーだけに限定。リアル会場はメディア向けイベントとして開催し、一般向けはオンラインイベントとして同時開催するにとどまりました。

 そして2022年。ワクチン接種などの対策が進んで「新しい生活様式」からの共存の形が見えてきたことで、例年のような形でのTGSが久々に実現。3年ぶりとなるリアル会場が復活し、2022年9月15日から2022年9月18日まで、4日間にわたる東京ゲームショウが開催されています。もちろん、15~16日はビジネスデイ、17~18日は一般日という形も3年ぶり。ゲームファンにとって、たまらない4日間が復活したのです! 今回は、ビジネスデーを中心に会場の様子をレポートしていきます。

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海浜幕張の駅前には「Meta Quest 2」。会場では「pico neo3」と、2022年はVR機器の広告が目立っていました。「PlayStation VR2(PSVR2)」の試遊も大人気。まだまだ、VR元年(7年くらい言われてる)なのかも

 

人の多さもブースの豪華さも復活! あのTGSが帰ってきました!!

 リアル会場での一般開催は実に3年ぶりとなるTGS 2022。自分は2021年のTGSにも取材で訪れていたのですが、とにかく閑散としていて異常な事態だったのを覚えています。

 フロア自体も例年の3分の1以下しか使われず、ただでさえ少ないのに空間をしっかり確保した状態で感染防止対策を行っていたくらいの警戒度。仕事では10年以上、趣味ではそれ以前からTGSを見続けてきた自分にとっても異例な出来事で、たった1日だけでも全てのブースを回り切れてしまうほどだったのです。

 そんな苦しい現実に悩まされたTGSでしたが、2022年はついに完全な形で復活! 国際展示場の1~8ホール全体を使い、ブースには大掛かりなものも設置されており、紛れもない「あのTGS」が帰ってきました!

入口のエスカレーターから撮影した光景も、見慣れたTGS。2021年の様子を例えると、なかやまきんにくんが目立つSOFT GEARのブースから右側のスペースが何もない状態だったと言えば、その違いが分かるでしょうか

 37カ国・地域から605企業・団体が出展した2022年のTGS。3年前(2019年は40カ国・地域から655企業・団体が出展)に比べると50企業・団体が減って会場自体も少し余裕があるのですが、それを感じないくらいビジネスデーでも人が多い! 今年は2019年まで使用していた別館の国際展示場 展示ホール9~11を使わず、インディーゲームのコーナーがホール1に収まっていることもあり、ビジネスデーの時点では例年と変わらないくらい人がいた印象でした。

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 ただ、さすがに一般日は例年より人が少ないように見えたところも。自販機やフライヤーの減りも余裕がありそうに見えましたからね。それでも、ビジネスデーの時点で「TGSが戻ってきた」と思ったくらいの活気に溢れていて、とてもうれしくなりました。ああ、これがTGSなんですよ……。

出展は取り付けたものの来日できないパターンも。まだ、完全な日常には戻りきっていないことを痛感するような張り紙です

 なんて言っていると、インディーゲームコーナーでは真っ暗なブースを見かけることも。そうです。やっぱり、海外から来場できなかった人たちもいるのです。その事実を突きつけられて心が苦しくなるものの、基本的には3年前と変わらない光景で思わず涙が出そうに。

 2021年のテーマだった「それでも、僕らにはゲームがある。」から、2022年のテーマとなった「ゲームは、絶対、とまらない」を象徴するかのように、来場者全員が感染対策に気を使いながらも、久々の会場で楽しそうにゲームをプレイされているのが印象的でした。

 というわけで、ここからは私が回ったブースを紹介しつつ、2022年の東京ゲームショウについて語っていきたいと思います。インディーゲームから壁端の小さなブースまで、今年も見どころが盛りだくさんでした。早速、見ていきましょう。

スクウェア・エニックスやコーエーテクモゲームスのブースに展示されているAAA級のゲームを見ると、TGSが帰ってきた感じがします。ライザの等身大フィギュアにも、人がたくさん集まっていました

 

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