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カシオ、「3度」傾いた「人間工学電卓」を開発 右手での打ちやすさを追究した構造に(1/2 ページ)

手になじんで打ちやすそう。

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 カシオ計算機は10月21日、右手での打ちやすさを追究した“人間工学電卓”、「JE-12D」(ジャストタイプ)と「DE-12D」(デスクタイプ)を発売します(オープン価格。実売想定価格はJE-12D が1万450円、DE-12Dが1万1000円)。操作面を階段状に3度傾斜させることで、右手のフィット感と操作性をアップ。

なだらかな傾斜をつけて右手になじみやすく
ジャストタイプは白と黒の2色
大きめのデスクタイプもあります

 開発前に、同社は電卓の使用状況やニーズに関する調査を実施。「ユーザーの75%が右手のみで操作」「40%が指3~5本で打鍵」といった結果に着目し、その条件下で最適な筐体とキー設計による打ちやすさを追究したといいます。

 開発にあたっては国立研究開発法人産業技術総合研究所の協力を仰ぎ、手指の動きや姿勢、キーの押し込み方向、筋活動量といった、人が電卓を操作する際の状態を分析。そこから「電卓を操作する際には手が外側に傾く」という特性が判明し、操作面に横方向の傾斜を設けるアイデアが生まれたとのことです。

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モーションキャプチャや3次元力覚センサーなどを用い、操作時の手指の状態を徹底分析

 実験中には、「傾けた電卓を操作する場合でも、人はキーを垂直に押す」という発見も。これらの結果を踏まえて、人間工学電卓は右手を傾けながらも垂直に打てるようデザインされました。ほかにも、どの方向から持っても指がかかりやすいように、底面へ波紋状の溝を配置するなど、使い勝手に配慮した設計が施されています。

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