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廃れているのに美しい 廃墟になった城や教会の写真がもの悲しくも引き込まれる(1/2 ページ)
滅びの美。
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仏パリを拠点にグラフィックデザイナー兼フォトグラファーとして活動するディミトリ・ブリオーさんの廃墟写真が美しいと注目を集めています。
かねて歴史建造物に興味を持っていたディミトリさんは、2013年に廃墟となった施設や史跡建造物の写真を撮るようになったそうです。中でもお気に入りの写真がモロッコのタンジールにある廃墟となった劇場、グラン・テアトロ・セルバンテスで撮影した1枚とのこと。
この劇場は1913年に建てられたスペインが所有する建物で、内装の美しさから当時は多くの地元の芸術家たちを魅了したそうです。長い年月とともに老朽化が進みその後閉鎖され、今に至っています。
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また、イタリアのパラッツォ・ミントと呼ばれるお城のような豪邸は、何年もの間放置されていたにも関わらず、内部の保存状態がかなり良好で、写真からは当時暮らしていた人たちの生活ぶりが垣間見えそうです。パラッツォ・ミントの名は、内装が薄いミントカラーを基調としているからだとか。
ディミトリさんはお城や豪邸の他にも廃墟となった教会なども撮影しています。中でも神秘的な雰囲気を醸し出しているのがフランスの廃墟となった、ある教会の写真。三角形の建物の壁一面にタイルのようなガラスが埋め込まれ、外から緩やかにガラスを通して差し込む光が幻想的でまるで別世界のようです。
ディミトリさんはこれまでに数々の賞を受賞しているほどの腕前で、Instagramには他にも多数の廃墟となった豪邸や工場、放置されたソ連時代のスペースシャトルなどが投稿されています。
Image credit:JAHZ DESIGN (Dimitri)(Instagram)
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