東北地方のホテルが10月の週末はほぼ満室――「全国旅行支援＋JR東日本パス」狙い予約殺到か（1/2 ページ）

　「東北地方のホテルが10月の週末はほぼ満室」といった投稿が一部ネット上で広がっています。全国旅行支援とJR東日本が期間限定で発売するおトクなきっぷ「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」（以下、JR東日本パス）との組み合わせを狙って、宿泊予約が集中していると考えられます。

　日本全国を対象とした全国旅行支援が2022年10月11日から始まり、インターネット宿泊予約サイトはアクセス集中でつながりにくい状況が続いている他、早期に予算が枯渇し販売を停止している都道府県もすでに出ているなど、混乱が広がっている状況です（関連記事）。

　そんななかネット上では「東北地方のホテルの空室が全くない」という書き込みが11日ごろから散見されています。JR東日本は新幹線を含めたJR東日本全線＋鉄道7社が3日間乗り放題になるおトクなきっぷ「JR東日本パス」を期間限定で発売しており、その利用可能期間にあたる10月14日～27日のうち、週末の土曜日から日曜日にかけた宿泊予約が取りづらくなっているようです。

　筆者も実際に複数のインターネット予約（OTA）サイトで10月15日～16日、22日～23日を宿泊日としてホテルを検索したところ、結果が0件または駅周辺の施設が全く表示されない状況となっていました。盛岡市では23日に定員を5000人としたマラソン大会が開催予定となっているなど、JR東日本パスとの関連性のみを断定できるものではありませんが、ホテルの予約が取りづらい状況は東北地方の広範囲で確認できました。

　JR東日本パスは新幹線を含めたJR東日本全線＋鉄道7社が3日間乗り放題になるおトクなきっぷ。あらかじめ座席の指定を受ければ、新幹線などの普通車指定席を4回まで利用できます。利用期間は2022年10月14日～27日で、有効期間は使用開始日から連続3日間。価格は大人2万2150円、小人1万150円です。JR東日本の予約サイト「えきねっと」限定で利用開始の3日前まで購入できます。

　JR東日本パスを10月15日の週末から利用したい人は、きょう（本稿掲載日基準）12日までに購入する必要があります。

（大泉勝彦）