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「もうすぐ名字が変わるから、ハンコを作っても無駄になるよ」 幸運のハンコを求めていたら謎の声、不思議な体験談の漫画(1/2 ページ)

声の主は一体何者だったのでしょうか。

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 人から怖い話を聞き出すときには「恐怖体験や心霊体験はありませんか」と尋ねるよりも、「不思議に思った経験や思い出はありませんか」と切り口を変えたほうが、脚色のない奇妙な話を語ってくれるもの。

 今回ご紹介する作品は、そのように人から聞き集めた「不思議な話」を漫画にしたものです。

幸運のハンコが欲しい! と思っていたら……

 作者は漫画家のみつつぐ(@mitutugu)さん。サンライズが運営するガンダム情報の公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」で『週刊ガンダムニュース』を連載している他、本作品のような「人の縁の不思議の話」をまとめた書籍『いつもきみのそばに 動物たちが残した25個の不思議なメッセージ』が販売中です。

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 ある女性……田中さん(仮名)は悩んでいました。仕事が忙しくて私生活が充実せず、異性との出会いもない。婚活でもしてみようか、だけど本当は結婚したいのではなく、ただ幸せや安心感を求めているのかも……漠然とした不安と悩みに対して答えが出ず、田中さんは日々を悶々と過ごしていたそうです。

 そんなある日のこと、ネットの記事で「1日限定数件しか注文を受けないハンコ屋さん」の情報を発見します。そのお店でハンコを作れた人は運気が上昇する、という記述を見て、田中さんは「自分が求めていたのはきっとこれだ」と考えついたのでした。

 その日から折を見つけては、ハンコの電話予約を試みる田中さんでしたが……何度やっても予約ができず、手に入らないとなるとますます欲しくなり……という悪循環に陥ってしまうのです。

 時間になったら予約電話を掛ける、という行動を繰り返すうち、田中さんはいらだちを隠せなくなってきました。その日は外回りの最中に電話を掛けたのですが……どこからか「お姉さんはもうじき名字が変わるから、ハンコを作っても無駄になるよ」と声が聞こえてきたのです。

 声の聞こえたほうを見てみますが、小さなお社が建っているだけで、周辺に人影はありません。田中さんはイライラしていた自分が恥ずかしくなり、その日からすっぱりとハンコの予約を諦めました。

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 それから3カ月後。田中さんは友人に紹介された男性と意気投合、1年後に結婚して名字が変わりました。果たして謎の声が言った通りになったのですが……予言めいたことを伝えてきた声の主は、一体何者だったのでしょうか。

作品提供:みつつぐ(@mitutugu)さん

たけしな竜美(@t23_tksn

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