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『HUNTER×HUNTER』連載再開に備えよ! 300人超のキャラが入り乱れる暗黒大陸編“序章”を全力解説(1/3 ページ)

約4年ぶりの連載再開。

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 実に3年11カ月ぶり、10月24日に『HUNTER×HUNTER』の連載が再開する。もう来週には続きが読めるのだ。「確実に来る幸福……その待つ時間の中にこそ幸福がある(後略)」と『バキ』のガイアが言っていたように、少なからぬ読者が幸せな気持ちだろう。同時に約4年空いたことで、物語がどうなったか忘れた人もいるはずだ。

 暗黒大陸編が本格スタートした340話(初出は2012年!)から390話までが掲載され、冨樫義博先生のTwitterによると現在400話までほぼ完成し、さらに410話へ向けた作業が進行している。確定で10週のストックがあり、進捗次第では20週読めるかもしれない。本記事では連載をより楽しめるよう、暗黒大陸編が今どういった状況にあるのかを整理し、見どころをまとめる

 なお、11月4日発売の37巻収録分(381~390話)も既知の情報として扱うので、単行本派の方は留意してほしい。

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暗黒大陸編はまだ“序章”

乗船までの流れ

 主人公のゴンが父親・ジンを探すため、彼の職業であるハンターを目指す――そうして始まった物語は32巻でついに邂逅(かいこう)を果たし、ジンから「オレ達が知ってる『この世界』はとてつもなく大きな世界のほんの一部」であることが明かされる。前提として第一部・完でもおかしくない状態から、現在の新シリーズはスタートしている。

 これまで公表されていた世界地図は、暗黒大陸中央の巨大湖メビウスに浮かぶ“一部の島”でしかなく、外側に広大な領域がある。約300年前に「新大陸紀行」が出版され、そこに出てくる万病に効く香草、究極の長寿食ニトロ米などを求めて、近代5大陸を代表する国々(V5)はそれぞれ別ルートで暗黒大陸に挑戦したが、いずれも人類滅亡級の病や危険生物に遭遇して失敗。その総称が5大厄災で、ジンいわく「案内人」が戒めのため持ち帰らせ、現在は許可庁の地下に保管されている。案内人とは暗黒大陸とのパイプを持つ魔獣族(門番)が召喚する亜人種で、案内人なしには限界海境線(メビウス湖の未開海域と暗黒海域の境目)すら超えるのが難しいという。

 ハンター(H)協会の前会長・ネテロは、過去に2回、暗黒大陸に行ったことがあり、約50年前に息子のビヨンドが忠告をスルーして多大な犠牲を出し、厄災の一つ(ゾバエ病)を持ち帰ったことから、暗黒大陸をH協会の禁忌にし、ビヨンドに対しても自分が死ぬまでは再挑戦できないようにした。

 ネテロが死んだことでビヨンドはカキン帝国と手を組み、国王を歴史的偉人にすることで暗黒大陸進出を画策。V5は平和的に事態を収めるため、カキンをV5に迎え入れ、V6として組織再編し、渡航を裏でサポートすることに。国王の名前を新大陸の開拓者として歴史に記す代わりに、リターンの分配を6等分に定め、H協会に暗黒大陸におけるビヨンドの監視役を依頼した。

 一方、ネテロもH協会の最高幹部・十二支んに対し、ビヨンドより先に暗黒大陸探検を成功に導くよう要望(指令)を出していた。達成条件は暗黒大陸より抱えた「厄災」の何れかを攻略し「希望」を持ち帰ること。

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 ビヨンド率いる探検隊は以前から渡航計画を準備していて、メンバーには前副会長のパリストンや協専のハンター、さらにはパリストンの暴走を防ぐためジンもNo.2として加わっている。ビヨンド本人はH協会に出頭し、渡航中は一切反抗せず、彼の行動によって生じた全ての取得物がV6に帰属し、あらゆる媒体での情報発信をしない旨の契約書に署名したが、言外には好き勝手にやると表明。H協会は総力を挙げてビヨンドを制御しながら、厄災の攻略を目指すことになり、ジンとパリストンが抜けた十二支んに、レオリオとクラピカを入れ、新たにハンター試験を実施して渡航に必要な人材を一定数登用した。

 現在の舞台は巨大輸送船ブラックホエール号。ここには十二支ん、ビヨンド、複数のプロハンター、カキンの王族(1層)、国王軍・護衛、V5の政財界の要人(1層)、各界の著名人・富裕層(2層)、そして一般渡航者(3~5層)ら約20万人が乗船している。船の目的地は、新大陸(表向きにはここを暗黒大陸と伝えている)で、カキンの王族と一般渡航者はここまで。H協会はそこからモラウの船に乗り、門番の待つゲートに向かう予定だ。

 ブラックホエール号はまず3週間ほどで人類が通常の航行・漁業を行っている領海域の端まで行き、一度給油を行ってから未開海域を5週間運航して、新大陸に到着する見込み。約2カ月の航海のうち、作中では389話時点で10日が経過している。つまり、暗黒大陸編はまだ序章で、現在地は上陸のはるか手前だ。

※作中の惑星のサイズを概算すると地球より大きく、現実の日数とは別物かもしれないが、そこは漫画なのでスルーする

「ものすごく人数を増やしたらどうなるんだろう」

 冨樫先生は2016年に岸本斉史先生との対談で、「これ以上はヤバイヤバイって焦りながらキャラを増やしてますね」「今回のシリーズはシンプルに、ものすごく人数を増やしたらどうなるんだろうっていうのを、とにかく極端にやってみた」と語っていた(『ジャンプGIGA』vol2)。

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