撮った写真でバトルする一眼レフカメラの謎機能が「さすがPENTAX」「凝ってて笑う」と話題 開発の経緯を聞いた(1/2 ページ)
「さすがPENTAX」と注目されています。
撮影した写真を使ってバトルができる機能が、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-r」に搭載されていることが話題です。約10年前に発売されたモデルですが、ほとんど知られていなかったバトル機能に約1万3000件のいいねが集まっています。
話題となっているのは、阿部春(@abeharu3)さんが投稿した「フォトチャレンジャー」機能。最近はほとんど見かけない赤外線通信を使って、対戦ゲームを行うというもの。カメラの対戦ゲームって何……!?
フォトチャレンジャー機能を搭載したカメラが近くにあれば、対戦準備は完了。撮影した写真を選択すると、丸・三角・四角にステータスが与えられます。この数値をもとに対戦が行われるようです。
勝敗が決定すると、負けたプレイヤーの写真はガラスにひび割れが入ったかのようなビジュアルになります。敗者が無残な姿になる様子は、まるで格闘ゲームのよう。
バトル機能を搭載した経緯などについて、販売元のリコーイメージングに話を聞きました。
――搭載機種を教えてください。
担当者 デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-r」(2010年発売)です
――どのように勝敗が決まるのでしょうか。
担当者 撮影画像に添付されているExif情報内の撮影情報や装着レンズなどを使って、カメラ側が総合的に判断しています
――対戦ゲームをカメラに搭載した経緯を教えてください。
担当者 画像の送信ができる高速赤外線通信機能(IrSimple/ IrSSTM)をPENTAXデジタル一眼レフで初採用したモデルで、話題性を持たせてIrSimpleの機能を拡げるための付加価値を検討した結果、「PENTAX K-r」同士での画像交換や、画像に添付されているExif情報を使った簡単な対戦ゲームなどを、新しい写真コミュニケーションのひとつとして楽しんでもらえる機能として搭載しました。
――今回話題となったことについてコメントをお願いします
担当者 PENTAX K-r発売以降、無線LAN(Wi-Fi)の普及が飛躍的に進んだため、それ以降の製品では採用していない機能となりますが、PENTAXらしいユニークな機能で、今なお話題にしていただけるユーザーの方がいらっしゃるのは、大変ありがたい限りです。
Twitterではカメラ好きな人たちを中心に「ペンタックスっぽいと思ったらペンタックスだった」「さすがPENTAXだ」「PENTAXこの感じでずっと行って欲しい」と感想が飛び交っていて、中の人も「PENTAXらしいユニークな機能」と語っています。残念ながら現在の機種には搭載されていないとのことですが、カメラの楽しみ方を工夫した歴史のひとつとして、とても興味深い機能ですね。
画像提供:阿部春(@abeharu3)さん
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