立つのもやっとだった老柴犬が、最後の力を振り絞り向かった先は…… 愛する家族との絆に「幸せな犬生だったね」と感動の声
きっとたくさん幸せだった、あるワンコのおはなし。
TikTokに立つのもやっとだった老犬が最後の力をふりしぼり、大好きな人の元へ向かった姿が投稿され、たくさんの共感と感動を呼んでいます。記事執筆時点で動画は再生数210万回を超え、13万件をこえる“いいね”が寄せられています。
投稿主さんのお家には、2年前まで先住犬の柴犬「エミー」ちゃんが暮らしていました。エミーちゃんと投稿主さんの出会いは、今から18年前。エミーちゃんは大みそかにふらりと立ち寄ったペットショップで、6万円という破格の値段でたたき売りされていたのでした。
パパさんが一目ぼれしたことから、エミーちゃんは投稿主さんの家族になりました。数年後には息子さんと娘さんが誕生しましたが、エミーちゃんは新たにやってきた家族をすんなり受け入れてくれたのだそうです。中でも娘さんとはあっという間に仲良くなり、気付けばふたりは隣にいることが当たり前になっていました。
慣れない子育てに必死だった投稿主さんは、このころはエミーちゃんをしっかりとかわいがってあげられなかったと振り返ります。しかしエミーちゃんは子どもたちの遊び相手になってくれただけでなく、新しい家族の甲斐犬「ハルヱ」ちゃんの教育係も請け負ってくれたのでした。
そして2020年、16歳と高齢になったエミーちゃんは認知症で夜中と明け方に徘徊するようになってしまいました。そのため娘さんの睡眠を確保しようとふたりを別々の部屋で寝かせたところ、エミーちゃんはみるみるうちに弱ってしまったのです。そんなエミーちゃんを見た娘さんは一緒に寝たいと希望し、ふたりはまた一緒に寝るように。
そしてある日、娘さんの隣にエミーちゃんを寝かせてお風呂に行った投稿主さんが戻ってくると、起き上がるのもやっとだったはずのエミーちゃんがいつの間にか娘さんの体の上に乗っていました。思うように体が動かなくても、大好きな娘さんと一緒に寝たかったんだね……。
そこからは介護の日々がはじまり、迎えた9月24日。パパさんの一目ぼれから家族になったエミーちゃんは、パパさんの腕の中で息を引き取ったのでした。
エミーちゃんがいなくなった後は、元気がなくなってしまった娘さんとハルヱちゃん。そのため新たな家族に柴犬「マメ」ちゃんを迎えることになりますが、マメちゃんと出会えたのもエミーちゃんがいてくれたおかげですね。
動物と一緒に暮らし、見送った経験のある人は「もっとあれをしてあげればよかった」「もっと遊んであげればよかった」「あの子は幸せだっただろうか」と後悔することも多いかもしれません。「エミーは幸せだったかな?」と今でも思うという投稿主さんですが、画面の中のエミーちゃんはいつだってニコニコで、とびきり幸せそうです。
こちらの動画には「涙止まりません。エミーちゃんと娘さんの関係、とても素敵です」「自分も同じでした、いなくなってから気づくことって多いですよね」「エミーちゃんがマメちゃんにバトンを繋いでくれたんですね」といった、たくさんの優しいコメントや、共感の声が寄せられています。
エミーちゃんの命日に投稿されたこちらの動画の完全版はYouTubeチャンネル「川沿いに歩く【妻サヲル】」で公開されています。
投稿主のサヲルさんはTikTok(@saworu0820)とYouTubeチャンネル「川沿いに歩く【妻サヲル】」、Instagram(@emiharu1513)、Twitter(@48saworu)にハルヱちゃんとマメちゃんの姿、そしてエミーちゃんと過ごした日々の思い出などを投稿しています。
画像提供: saworu0820さん(@saworu0820)/YouTubeチャンネル「川沿いに歩く【妻サヲル】」
(三日月 影狼)
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