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「架空の正月行事」を表現した個人制作ゲームが「遊んでみたい」と話題 仮面の異形たちが神へお供えをするため山頂へ(1/2 ページ)

農民や漁師が、長雨や津波といった脅威の象徴である「畏怖」に立ち向かいます。

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 仮面をかぶった4人の異形が山頂に集まり神に祈る、架空の正月行事を表現した個人制作のゲーム「大歳ノ島」がTwitterで注目を集めています。

4人が山頂の鳥居に集まったときに何かが起こる? 初日の出など現実の儀式も思わせる

 同作は東北芸術工科大学で映像学科教員を務める鹿野護(@zuga)さんが、東北の民俗伝承をテーマに制作し、卒展で発表した作品。架空の「大歳ノ島」を舞台に、農民や漁師、塩田など各集落から出発した異形たちが山頂を目指します。

各集落から1人ずつ、キツネやタツノオトシゴなどの面をかぶった異形が行事に臨む

 道中には長雨や津波といった、自然の脅威を象徴する「畏怖」が出現。PVでは異形が銭を箱に投げてそのおそれをはらう、おさい銭のような描写がみられます。

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自身と津波を表す畏怖、海坊主
箱に投げ込んだ銭が輝いて……
建物にまとわりついた畏怖をはらいます

 その一方で、晴れや豊作を象徴する「吉祥」や、神々しいクジラに会うといった、神の恵みを思わせるシーンも。禍福と巡り会いながら4人の異形が山頂へたどり着いたときに、島は生まれ変わる――鹿野さんはそんな言い伝えを体験できるゲームだとしています。

集落に祝福をもたらす「吉祥」を表すイベント
クジラを神として迎える場面も

 ゲームは研究の成果ということで、今のところ販売予定はありませんが、Twitterでは「せっかくゲームとして作られた作品なのだから遊んで体験したい」といった声が多数。鹿野さんは反響を受けて、「今後の展開について検討していきたい」とコメントしています。

動画提供:鹿野護(@zuga)さん

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