スピッツ、ライブのチケット料金を変動制にして平日を安く　「広がっていくといいな」「本当に画期的」と反響（1/2 ページ）

　音楽グループ「スピッツ」は、6月から始まるツアーで、平日公演のチケット料金を安くする変動制を試みると発表しました。

　同グループはその理由として、土日祝日、特に土曜に観客が集中しており、開催する側もなんとか土日祝日に行ないたいという考え方の興行が多くなっている状況に強い危機感を覚えていたと説明。土日の会場が取り合いになり押さえるのが難しいという事情や、「ライヴカルチャーを週末だけの娯楽にしたくない」との考えから、同バンドでは平日開催を積極的に行っていたとしています。

　「働き方や生活スタイルが多様化してきている現代において、もっと平日の夜にライヴに足を運びやすくなり、ひいてはエンターテインメントに触れられる方たちの数が増える形を模索していきたいのです」（スピッツ）

　その一環として、今回のライブから平日公演のチケット料金を一番安く設定し、次が日曜・祝日、土曜日が一番高いという形に。また平日の公演をこれまで多かった18時30分開演から全て19時開演に変更。「開演時間に間に合うならライヴに行こう」と思ってもらえる人が増えることが重要としています。

　実際、今回のツアーのチケット料金は、平日公演が7800円～9000円、日曜・祝日が8800円～1万円、土曜が9800円～1万1000円となっています（会場によって異なる）。

　この試みが正解かどうかの結論はまだ先になると思うとしつつも、全国で生のエンターテインメントに触れられる機会を増やすには「限られた会場での土日祝日開催という現状を変え、平日の開催を増やしていくことが必要」という思いで、最善の形を探り続けていきたいと述べ、理解を求めています。

　Twitterではこの試みを支持する声が多く見られ「いろいろ検証して、最適な環境で沢山の人がライブ楽しめますように！」「これが広がっていくといいな。平日開催大賛成！」「こういうことを真面目に考えるバンドだからこそ信頼できるしいっそう応援したくなる」「本当に画期的」などの声が寄せられています。