道の駅で倒れていた認知症の老犬を発見、保護から1年3カ月後…… 愛する家族との残された日々の記録に涙が止まらない
出会えてよかった。
認知症のワンコを保護し、一緒に暮らした1年3カ月の記録がInstagramに投稿され、記事執筆時点で再生数33万回を突破しています。歩くことすらままならなかった老犬が先住ワンコたちと遊び、幸せそうに過ごしたその犬生には「読んでいて涙が出ました」「ポンちゃんは幸せだったに違いありません」と、たくさんの優しいコメントが寄せられています。
投稿主であるムーさんのお宅は大家族。現在は元野犬の「モモ」ちゃんと「アラン」くん、モモちゃんの子どもである「奏」ちゃんと「コパン」くん、さらに元野良猫の「ドーラ」さんと「チムニー」さん、保護犬&保護ウサギたちが暮らしています。
自宅でワンコや猫ちゃんたちと暮らしながら、野犬を中心とした保護活動も行っているという投稿主さん。そんな投稿主さんにとって1月9日は決して忘れられず、このまま知らない人が増えていってしまうことを寂しいと思う1匹のワンコ「ポン」くんの日なのだそうです。
投稿主さんとポンくんの出会いは2014年の10月1日。ポンくんはボロボロの首輪をして、雨の日の道の駅に倒れていたところを発見、保護されました。
推定15~16歳かつ、認知症で歩くことすらままならない……そんなポンくんが発見場所まで自力で移動したとは考えづらいものがあります。さらに警察などに届け出て、近所に張り紙をしても飼い主からの申し出がなかったことから、ポンくんは恐らく前の飼い主に置き去りにされたものと思われます。
当初は歩くことすらままならなかったポンくんですが、投稿主さん宅に来てからは少しずつ元気を取り戻し、一時は走れるほどにまでなったとのこと。投稿主さんは認知症だったポンくんがあちこちに挟まったり、よく吠えたり、人の手が怖くてよくかんだりしたものの、とってもかわいいおじいちゃんだったと振り返ります。
ポンくんに残された時間はそう長くない――投稿主さんはポンくんにたくさんおいしいものを食べてもらい、一緒にいろいろな場所へお出かけしました。お留守番ができないためどこに行くにも一緒で、長い距離を歩けなくなってからはマイカー(バギー)に乗って移動する日々だったそうです。
そして投稿主さん宅でにぎやかな晩年を過ごしたポンくんは、2016年1月9日に虹の橋を渡りました。ポンくんと投稿主さん一家が一緒に過ごした時間は1年3カ月8日と、決して長いとはいえないものでしたが、非常に濃密でたくさんの大切なことを教わった、かけがえのない日々だったといいます。
ポンくんが前の飼い主さんのところでどんな生活をしていたのか、それは誰にも分かりません。しかし投稿主さん宅で過ごした約1年3カ月は、きっとあたたかくて幸せなものだったことでしょう。
もしポンくんが生まれ変わることがあるのなら、そして生まれ変わっているのなら、彼の新しい人生が幸せでありますように――。なかなか引き取り手がないとされる保護老犬たちに、あたたかい手が差し伸べられますように――。そう願わずにいられない投稿主さんなのでした。
投稿主のムーさんはInstagram(@beppo.mooo)とブログ「BEPPOとフサフサしっぽ達」に、自宅で暮らすワンコ&猫ちゃんたちの様子や野犬を中心とした保護活動の様子を投稿しています。
画像提供:mooo ~保護犬猫との日々~(@beppo.mooo)さん
(三日月 影狼)
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