不注意の事故で親友が…… “親友に二度と謝れなくなった理由”を描く漫画、作中の微妙な違和感にうなる(1/3 ページ)
もう一度読み返すとさらに楽しめます。
学生だったころ、友人とささいなことでケンカをして、後に仲直りした。青春時代の甘酸っぱい思い出、形は違えど似たような経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する作品「二人乗り」は、仲違いなどはしてはいないのですが……二度と謝ることができなくなってしまった、ある親友同士のお話です。
漫画の作者は的野アンジ(@matonotoma)さん。この作品は的野さんの著書『僕が死ぬだけの百物語 第5巻』に収録されています。
倫くんとマコトくんは親友で、いつもふたりで遊んでいる仲でした。ですがある日のこと、自転車で二人乗りをしていたところ、倫くんの不注意から交通事故に遭ってしまうのです。
倫くんは軽傷で済んだように見えますが、一方でマコトくんは全身がありえない方向へ折れ曲がっていた上、血だまりの中に沈んでいました。
それからしばらく経ったある日、倫くんはお母さんに連れられ、マコトくんの家へ謝罪に向かいます。必死に謝る倫くん。マコトくんのお母さんは、「謝らないでちょうだい。辛いのは同じでしょう?」と優しく声をかけ、いたわるのでした。
しばらくの後、倫くんたちはマコトくんの部屋へ招かれます。マコトくんのお母さんは「全部そのままだから。倫くんの物もたくさん置いてあると思う。好きに持ち帰って」と告げて扉を開けるのですが、そこには……。
マコトくんの部屋には何があったのか。作中で描かれる微妙な違和感の正体とは。すべてがひとつにまとまるストーリーを楽しむためにも、一度最後まで読んだ後、あらためて読み直すことをおすすめします。
作品提供:的野アンジ(@matonotoma)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.